2009年12月1日火曜日

ことば巡り①

先月のブログは「当世キーワード」だけになってしまったが、11月29日は、5回目の日曜日だったので、亀井肇さんの「当世キーワード」の放送はなかった。しかし、「ことば巡り」と題して、言葉のあれこれを取りあげてみたい。

わたしのような年寄り―老人、(前期・後期)高齢者、じいさん・ばあさん、おいぼれ…)は、夜、床につくのが早い―その結果、目覚めるのが早いので、多くの者が【ラジオ深夜便】の愛聴者になってしまう。おッと、「愛聴者」と書いてしまったが、あってもいいと思うこの言葉は、一般には使用されていないようだ。
似たような言葉を並べてみよう。(○は、使用できる/×はできない)
  
  ○読み取る       ○聞(聴)き取る
  ×読取者         ○聴取者
  ○愛読する       ○愛聴する
  ○愛読書        ○愛聴盤(レコード)
  ○愛読者        ×愛聴者
         ○視聴者
         ×愛視聴者

いま一つ「聴取」という言葉があって、意味は次の二つ。
①事情や状況などをききとること。
②ラジオなどをきくこと。

①から、検察官や司法警察職員が作成する「聴取書」ができ、②から「聴取率」という言葉ができている。テレビの場合は「視聴率」となる。

テレビでは「視聴者のみなさん」と呼びかけ、ラジオでは「リスナーのみなさん」とアンカーがおっしゃる。

政府の行政刷新会議は昨日、国の事業見直しに関する国民の意見を来年1月から募集すると発表した。鳩山首相の名前にちなんだ hatomimi.com を立ち上げて意見を募るという。

「馬耳東風」あらため「鳩耳東風」にならねばいいが…。

とにもかくにも、いろいろと、ややこしいことではある。(つづく)

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