2011年6月25日土曜日

当世キーワード(20110625)

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NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。
今回は放送の録音ができていなくて、亀井さんの放送を再現できない。キーワードだけは放送を聞きながらメモしていたので、ウェブ上で検索したものをそのまま紹介する。

1)被災地リレー
地震や災害などで過去に被災した地域の人たちが、新たに被災した地域を支援する、さらにもっと前に被災した人たちも支援するという形で、被災した人たちを支援していこうという提案。大阪大学大学院教授で日本災害救援ボランティアネットワーク理事長の渥美公秀(あつみ・きみひで)が提唱している。渥美は1995年の阪神・淡路大震災で自ら被災し、同時にボランティアとして避難所に来た人たちを支援。その後、中越地震で被災した小千谷市や中越沖地震で被災した刈羽村などの災害支援を通じて現地の人たちと連携活動を続けている。渥美によると今回の東日本大震災は従来の災害と全く違って、大地震と大津波、原発事故が重なる複合災害で、被災地が広く、都市型と中山間地型の災害が並立していて、それぞれの現地の状況に合わせた多様なボランティア活動が求められているという。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000329&pagenum=11&category=

2)マッチングギフト
企業や団体などが社会貢献のために寄付や義捐金を募る際、寄せられた金額に対して企業側が金額の上乗せを行い、寄付金額を増やした上で同じ寄付対象に寄付するという取り組み。

マッチングギフトは、主に、企業が従業員に対して寄付を募る場合の制度として導入されることが多い。従業員の寄付に対して、企業は一定比率の額を企業側から拠出し、増額して寄付するといった形がとられる。比率は多くの場合100パーセントであり、寄付金額は倍にされる。マッチングギフトによって、従業員の善意を企業が支援するといった形が実現できる。

最近では、企業が一般個人からマッチングギフトの方式で寄付や義捐金を募る例が登場し注目を集めている。例えば、2011年3月に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)では、クーポン共同購入サービス「グルーポン」や、ECサイト「DMM.com」が、一般ユーザーに対して義捐金を募って同じ金額を上乗せするマッチングギフトを採用している。(2011年03月18日更新)
→新語時事用語辞典( http://www.breaking-news-words.com/

3)ラン・バイ・テン運動
次のサイトを見てください。
→KAY'S BLOG(http://kaytaka.blog35.fc2.com/blog-entry-1508.html)
→Let's Run With こうめ(http://letsrun.air-nifty.com/koume/2011/03/post-1288.html

4)活動量計
歩数計のように身に着けておくだけで1日の消費カロリーがわかる健康機器。歩数計は歩数や歩行距離を測るもので、基本的には上下の動きを感知して歩行数などを計測している。これに対して、活動量計は、歩行しているときだけでなく、家事やデスクワークを含めた生活全体の消費カロリーを計測できるのが特徴である。体の揺れや姿勢の変化など上下左右と前後の動きをセンサーが感知し、その動きがどれくらいの運動量になるかを計算するのである。あらかじめ使う人の身長や体重、年齢などを入力しておくようになっている。生活全体の消費カロリーを計測することで、体重管理やダイエットがやりやすくなる。例えば、活動量計が示す消費カロリーが低い日には、高カロリーの食事を控えるといった使い方ができる。価格は4500~8000円前後。計器メーカーのタニタは「カロリズム」の名前で売り出している。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000303

2011年6月18日土曜日

当世キーワード(20110618)

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NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。

1)ストーンペーパー
石の粉末を原料とした紙で、木材パルプやケナフなどはまったく使っていない紙。
石灰岩の粉末とか樹脂が原料で、製造するときや焼却するときに、普通の紙と比べて二酸化炭素の排出量が少なくて済むことから環境に優しい紙といわれている。
原料の白色度が高いので漂白工程を省くこともできる。そのために水の排出量を減らせるほか、漂白剤の利用も必要なくなる。
屋外に数ヵ月置いておくと、自然分解して土に戻すこともできる。
問題点として挙げられているのが、普通の紙よりも重いことと印刷の鮮明さが少し劣るということだ。
長所は水に濡れても破れにくいということにあり、ポスター、カタログ、封筒、ショッピングバッグ、企業の環境報告書などに使われているようだ。
http://www.fujibijutsu.co.jp/stone_paper/index.html

2)ニュージアム
ニュースとミュージアム(博物館)との合成語。
ニュース報道に関する資料とか映像を収集し、紹介する博物館。
1997年にアメリカのバージニア州アーリントンにつくられたが、2008年にワシントンDCの中心部に移転してきた。
大手メディア関連のNPOが中心になって運営しているが、過去500年間に発行された3万5千点に及ぶ歴史的な新聞の第1面を収蔵している。
今年3月に東日本大震災で被害を受けた宮城県石巻市の夕刊紙「石巻日々(ひび)新聞」が被災後6日間発行した手書きの壁新聞を展示して話題となっている。
「石巻日々新聞」は震災で普通の編集、製作、印刷ができなくなったが、記者が懐中電灯の光を頼りに油性ペンで模造紙に記事を手書きで書いて、避難所などの壁に貼りだしていたわけだ。
地震と津波の起こった翌日、3月12日付の紙面は「日本最大級の地震・大津波」の見出しになっていて、13日には「各地より救援隊到着」としている。
印刷の再開ができたのは18日付からなんですね。
http://www.asahi.com/international/update/0416/TKY201104160095.html

3)パッコロリン
NHK-Eテレの幼児番組で0歳~2歳向けの「いない、いない、ばー」、3歳前後向けの「お母さんといっしょ」、4~5歳児童対象の「みーつけた」の共通キャラクター。NHKが三つの番組の共通キャラクターを設定するのは初めてのことだ。
パッコロリンは積み木をモチーフとした三人の兄弟姉妹で、まるいコロンは1歳で好奇心いっぱいの男の子。三角形のリンは目立ちたり屋の3歳の女の子。一番上は四角形の5歳のパッ君で長男らしい責任感はあるが、ちょっと気が弱いというキャラクターになっている。
今年4月からの番組編成の変更で、三つの番組を隣接させて、はじめに各番組のキャラクターがそろう共通オープニングを放映し、三人いっしょに登場する1分間アニメを番組と番組の間に入れている。
新しいキャラクターはこういう年齢のこども達に見て欲しいという目印の役割を果たしている。
キャラクターデザインはベストセラー『あらしのよるに』などで知られている絵本童話作家の木村祐一さん。
http://www.n-kids.jp/pac_park.php



4)3低結婚(サンテイケッコン)
最近の女性が結婚相手に求める三つの条件。「3低」とは低姿勢、低依存、低リスクの三つ。
言葉を換えて言えば、低姿勢とは「いばらない」、低依存は「わたしに頼らないで」、低リスクは「食いっぱぐれないように」ということ。つまり「いつもやさしくて、家事なんかもやってくれて、手に職を持っている自営業などが理想の結婚相手ということになるわけ。
(古谷敏郎アナ曰く「なかなか、ハードルが高いですねえ。」)

バブル時代の女性たちが理想とした結婚相手は3高で、高身長、高学歴、高収入を望んでいたが、こうした相手を見つけて結婚してみても、亭主は学歴を誇って妻の自分を見下し、高収入はいいが、それも残業続きでほとんど自分をかまってくれない、ということに気がついたのかもしれませんねー。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000308&category=6

2011年6月11日土曜日

当世キーワード(20110611)

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NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。

1)リーリー、シンシン
中国から東京の上野動物園公園にやってきたジャイアント・パンダ2頭の名前。
中国でのオスの名前は比力(リーリー)、メスは仙女(シエンニュ)と言った。日本では発音しにくいということから、名前を公募し、応募総数40438件から選ばれたのが、オスはリーリー(力力)、メスがシンシン(真真)に決定した。リーリーは「活発で力持ち」、シンシンは「純真さ、天真さ」をイメージしている。
今年の3月22日から一般公開される予定だったが、東日本大震災で上野動物園が休園となり、公開日は延期されて4月1日から公開されている。

2)節電テレビ
ある家電メーカー大手が来月から売り出しを予定している充電池搭載の薄型液晶テレビ。
この家電メーカーは、停電が頻繁に起こる新興国で充電池付きのテレビを販売しているたが、この技術を応用して、日本でも急な停電があっても最大3時間は視聴できるようにしている。
19型テレビに充電池を搭載しており、通常に視聴しているときとか夜間に充電して、リモコンのピークシフトを押すと電力の利用が止まって充電池から電気が送られるわけだ。
電力不足が予想される今年の夏の昼間に蓄電池を使って視聴してもらって、節電に役立ててもらうようにしている。
価格は4万円から5万円くらいで、従来の同じ型より1万円くらい高い。

3)抑え目消費
今年3月11日の東日本大震災以後の個人消費者に明確に現れてきた消費スタイルが抑え目消費である。
不要不急の商品は購入を手控えて、レジャーは近場で楽しみ、安心安全志向に強い関心を抱く消費行動。
震災後の自粛ムードのひろがりで消費者心理は停滞して、ほどほど、無駄を省く、といった生活指向が目立つようになっているわけだ。
震災前の消費の80パーセント程度ですまそうという傾向が強くなっているといわれて、節約、エコ指向が高まっていると分析する専門家も多い。

4)富士山弾丸登山
富士山に登山するときに、普通の場合は前日に5合目から登り始めて、8合目あたりまで登って、そこの山小屋に1泊して、次の日に山頂まで行って、それから下山する。
そうした1泊2日の登山ではなくて、夜間に5合目から睡眠もとらないまま山頂を目指す登山法が「富士山弾丸登山」だ。登山ブームを背景に、数年前から増加しているそうだ。
これに対して、富士山環境保全協力協議会では、富士山登山で一番危険なのが夜間の登山であり、事前に防止できるものは防止して安心性を追求したいと、夜間登山をやめるように述べている。
富士吉田市によると、山梨県側からの富士登山者は去年約26万人だったが、8合目の救護所の受診者数は、時間帯で見ると、午前2時から3時が最も多くて、弾丸登山の影響ではないか、と見られている。

5)就職絶滅期
不況と地震とが重なって、企業が大卒の新入社員をほとんど採用しなくなっている状況を指していう。東日本大震災の後に、就活学生たちの間から自然発生的に登場してきた言葉といわれている。
企業は震災による大混乱から生産ラインとか、流通システムなどの社内整備が先ず必要であるとして、会社説明会を中止したり、新入社員選考の取りやめなどを通知したりしてきているわけだ。
とくに東北地方から東京などの大学に進学して卒業した後は、地元に戻って県庁所在地の都市あたりで就職しようと思っていた学生たちにとっては、ほとんどの企業が新入社員の採用をとりやめていて、「壊滅的」といわれている。
大学の就職課でも何らかのアドバイスをしたいが、採用時期とか人数は企業の側の判断にあるために、アドバイスにも限界がある、と述べている。

2011年6月7日火曜日

面白い数字

わたしがメールで購読しているものにやさしい英文の「じゃれマガ」がある。
とりあえず、見本として昨日のメールの全文をご紹介しよう。一行一文になっているが、便宜上各文に番号を付した。
1)Have you ever gotten a chain email?
2)There is an interesting one going around.
3)It says that July 2011 has 5 Fridays, 5 Saturdays and 5 Sundays.
4)This only happens once every 823 years.
5)This year we're going to experience four unusual dates: 1/1/11, 1/11/11, 11/1/11, 11/11/11.
6)According to the email, you will get money within 4 days if you send it to 4 of your friends.
7)Are you going to send this Jaremaga to 4 of your friends?
3)について。改めて、手帳のカレンダーを見た。その通りだ。
4)この真偽は確かめていない。どうやって確かめるの?
6)&7)実行するつもりはない。ご覧の通り、ジャレル先生は特定多数に、わたしは不特定多数の人に公開してしまった。

このメールマガジンを発行しているのは、
名古屋女子大学 文学部国際言語表現学科教授のDouglas S. Jarrell 先生
中学生、高校生のみなさんにおすすめする。数センテンス程度の英文が毎日送られてくる。 まずはこちら。
http://catchawave.jp/jm/

ケータイでも読めるから、日替わりの新鮮な英文を無料で毎日読むことができる。
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参考:浜島書店 英文メールマガジン「じゃれマガ」
携帯 : http://catchawave.jp/m/jm/
PC : http://catchawave.jp/jm/

2011年6月4日土曜日

当世キーワード(20110604)


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NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。

1)プラチナ世代
プロ野球の北海道日本ハムに去年のドラフト1位で入団して、今シーズンより1軍で活躍している齋藤佑樹選手を中心とする1988年前後に生まれたプロ野球選手をさして、プラチナ世代と呼んでいる。早稲田大学で齋藤投手と同期だった西鉄ライオンズの大石達也投手や広島カープの福井優也投手、読売巨人軍にドラフト1位で入団した澤村拓一投手などが体表的な選手。

彼らは5年前の高校野球でも活躍していた世代で、夏の甲子園大会でハンカチ王子と呼ばれた齋藤佑樹と投げ合った楽天イーグルスの田中将大投手、広島カープの前田健太投手、読売巨人軍の坂本勇人選手、オリックス・バファローズのT-岡田選手など、多士済々だ。かつての長嶋・王の黄金世代以上の輝きを放つであろうということから、名付けられているわけだ。
なおJリーグでも1992年生まれの高校卒業の選手たちが同様にプラチナ世代と呼ばれている。

★グーグル検索で「プラチナ世代」を調べたら、サッカー関係ばかり!?

2)スーパークールビズ
今年3月の東日本大震災における東京電力福島第1原子力発電所の事故によって、今年の夏の電力不足が予想されることから、環境省が打ち出した、従来のネクタイを着用しなくてもよいというクールービズ以上のゆるやかな服装規定をいう。
従来のクールビズというのは、ノーネクタイ、ノージャケット、半袖シャツだったが、スーパークールビズの場合は、ポロシャツ、アロハシャツ、無地のTシャツにチノパンやジーパンなどでもいいわけだ。
ただ、穴の開いたジーパンまでは許されていない職場ではサンダルでもいいと言われているが、環境省では企業にも同様の服装をするように呼びかけているようだ。

★環境省の報道発表資料を見てみますか?
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13775


3)電費(でんぴ)
ガソリンエンジンの自動車はガソリンを燃やして走るので燃費(ねんぴ)というが、電気自動車の場合は、蓄電された電気を使って走るので電費となるわけだ。
エンジン車の場合は1リットルあたりの走行距離で比較されるが、電気自動車はキロワット時あたりの走行距離で比較される。
1回分の燃料搭載でどれだけの距離を走ることができるのかをあらわす言葉は航空機や船舶などと同じように、航続距離という。
ガソリンエンジンの場合は燃料切れはガス欠というが、自動車のバッテリー、いわゆる蓄電池切れの場合は、電欠という。こうした場合、現場に駆けつけて急速充電を提供するレスキュー自動車の開発も進んでいるようだ。

4)ヒューマンビートボックス
楽器を使わず、口や鼻から楽器そのものの音を出す表現方法をいう。英語の頭文字をとって、HBBと言われたり、ビートボックス、あるいはビートボクシングともいわれる。
アメリカのニューヨークで、アフリカ系の若者たちから生まれたヒップポップに源があると言われているが、ドラムやターンテーブルを使って、楽譜表現をしたくても、そういう楽器を買えない若者たちがドラムセットの口まねで、リズムを再現し、それに合わせてラップを歌ったのが始まりと言われている。

★「論より聞いてみる」方が早いでしょう。
http://www.japanbeatbox.com/

5)エスプレッソ ブックマシーン
アメリカの会社が開発した、コーヒーを飲むほどの短い時間に一冊の本が印刷できる、小型の印刷製本機をいう。
2006年に開発されて、アメリカなど世界9ヵ国、約40ヵ所に置かれている。
日本でも今年はめに、東京、神田・神保町の大型書店に設置されている。
リストから欲しい本を選ぶと、5分から10分でソフトカバーのほんが刷りあがってくる。
価格は、書籍データの提供元によって違うが、ある大手出版社の本の場合はページ数できまって、B6判200ページで千円ていど。
インターネット検索大手(☆ グーグルですね)がデータを提供している海外の書籍がほとんどで、著作権がないものとか、専門的な内容の本が現在では中心になっている。

★神保町の大型書店は三省堂ですね。これも「論より見る」方が早いでしょう。
http://www.books-sanseido.co.jp/blog/jinbocho/2010/12/post-426.html