2008年10月26日日曜日

遙けくも来つるものかな

昨日、[Yobi西暦・和暦のカレンダー]というフリーのソフトをインストールした。特に明治以前の年号を西暦に変換するのに便利だろう、と思ったからだ。[西暦→/←和暦]だけのものくらいに思っていたら、特定の過去から今日、現在までの年数・月数・日数・時間数の秒単位までたちどころに出してくる。そこで自分の誕生日を入れてみた。「74年3ヶ月」くらいは日常会話でもあたりまえだが、  

日数にして、27,138日、時間数では、651,312時間

ということになれば、「遙けくも来つるものかな」の思いを抱きますネ。

一夜明けて、早朝のNHKラジオ第1で例の[当世キーワード」を聞く。今回は珍しくカタカナ語がなくて、すべて漢字。いきなり「痛車」ときた。「イタシャ」と読むそうな。

昔歌ったフォスターの「オールド・ブラック・ジョー」じゃないが、オールドミス(これも古いか?)の意味らしい「晩嬢」――こちらは今朝の放送には出なかった。すでにこのタイトルの本になっているようだが、山本貴代さんの【頭の中をそのまま投影】した手帳の中味を雑誌の写真で拝見していた――この言葉と同様、新しい「漢字語」です。「痛車」の方は文字を見ただけではヨミカタもイミもさっぱりわかりまへん。
さて、その痛車のあとは、宇宙結婚式、勝手(買って、じゃないよ)広告、向老学、新卒紹介事業の4つ。みんなウェブ上で検索すれば出てくるはずだ。昨日は「遙けくも……」の思いを抱いたのだから、向老学だけ、ウェブ上のものをそのまま引用しておきます。
向老学 (こうろうがく) -社会 -2008年10月23日 老人になることを肯定し、受容するための学問。人は誰も年をとり、年齢が上がるにつれて老人となっていくことは否定できないことであり、それを受け入れて「いかに老いるか」を生活者の目で探求していく。名古屋の女性グループ「ウイン女性企画」の高橋ますみが提唱したもの。東京大学大学院教授の上野千鶴子によると「向老学とは生きることそのものを老いに向かうプロセスとしてとらえる」ということであり、老いを迎え入れる学問としている。年をとっても自己主張を行い、自分は能力があり役に立つ人間であると主張する代わりに、たとえ社会的価値がなくとも人間としての尊厳が失われないということを探求するための学問である。 [ 新語探検 著者:亀井肇 / 提供:JapanKnowledge ]
Posted by Picasa

2008年10月22日水曜日

桜土手でのマナー

最後の1本を取り出して空になったパッケージを捨て、吸い終わったタバコもポイと捨てる。
ベンチの前にあるポイ捨て禁止の文字を見ているはずだが....

こうした他人のポイ捨てタバコを拾って歩いている人もときどき見かける。
本当に、頭が下がる。

2008年10月16日木曜日

「手書き」力

和田茂夫『「手書き」の力』(PHPビジネス新書)を読む。
この本のねらいは、24ページにある次の言葉であろう。
私が言いたいのは、「何でも手書き」にではなく、「何でもデジタル」にすることが本当に賢い選択なのか、ということである。
たしかにデジタルの世界はますます便利になってきている。わたしはいまだに所有していないが、たとえばiPodなども、どこにでも簡単に携帯できるし、楽しいだろうと思う。
しかし、急に何かメモをとろうとしたとき、そくざに文字を書いたり図を描いたりするのに、紙と鉛筆ないしはペンほど、手っ取り早いものはあるまい。
すべて印刷された文章に添えられた手書きの言葉が、あたたかさや、その人に対するなつかしさを感じさせるのも事実だ。
手書きにはたしかに「力」があるのだ。文字にせよ、絵にせよ、まことに下手な〈ごうな〉であるが、そう思う。

書斎の本棚にはこの著者の本が二冊ならんでいる。単行本と新書の違いはあるが、この人の本の作り方は同じだ。
各章は、数節から十二、三節で構成され、各節は2~4ページに収まっているし、図も多く、関連のあるページもレファレンスできるようになっている。たいへん親切で、読みやすい。

この本の第3章3節「どんな状況でもメモがとれる方法」で、マネークリップ型や二つ折タイプのサイフに、5×3カードや名刺サイズのカードとミニボールペンを使う(p.99に図)ことを紹介している。

わたしも、30年くらい前、現職時代に、80㎜×165㎜(一万円札より少し大きめ)の用紙の片面に5㎜方眼と「×××用箋」の文字を入れたカードを印刷屋に頼んでかなりの枚数を作ってもらった。これを札入れの中に入れて携帯した。夏の軽装のときには、マネークリップ型の財布にこのカードだけを二つ折りにしてシャツのポケットに入れていた。(若干残っているので、現在も財布に入れている。)
その後、コレクトが紙幣サイズ(76㎜×164㎜)の「情報カード」を売り出したが、紙質も自家製のものより厚めで、縦長に使用すると、片面にだけ9㎜幅の罫が18行分ある。(現在発売されているかどうか、調べていない。)

和田さんの本については、わたしの所有している3冊をこの記事の最後に挙げておくので、Amazon のサイトで見てください。
あと、手帳や筆記具について4点記しておきます。

1)二つ折り財布に紙幣のようなメモ用紙を入れることについて述べたが、その財布に収納できるペンをウェブ上で見つけた。
Sanpo社のWalkie Pen(¥630)。値段も手頃だし、なかなか格好いい。
(↑下線の言葉をクリックすれば、そのサイトに行きます。以下同じ。)
鳥取の文具店にあればいいが...

2)奥野宣之さんの『情報は1冊のノートにまとめなさい』は相変わらず売れ行き好調のようだ。この本を読んで奥野流に入門した人に朗報です。
Campus のA6ノートを使っている人が多いと思うが、そのコクヨS&Tがやりました。その名もずばり、文庫本ノート。70枚で税込価格が¥283。鳥取と松江の人は加藤紙店で買いましょう。消費税は内税にしてくれるから、¥270だ。
奥野さんといえば、「日経ビジネス アソシエ」9月2日号が特集の[ノート術」のなかで、奥野さんを4ページにわたって紹介していた。パソコンで索引を作っている画面の写真を見ると、このブログの「便利なO'sEditor」(6月1日付)で紹介したO'sEditorの[シンプル]という画面で索引を作っている。ちょっとうれしかった(蛇足ごめん)。

3)わたしが現在使っている、もっとも小さなメモ用具をご紹介しよう。まず、メモ用紙の入れ物は、たぶん、どこの100円ショップでも売っている蝦蟇口(ガマグチ)型の印鑑ケース(だと思う)。サイズは、今使っているのを計ってみると、48㎜×90㎜だ。
中に入れる用紙は25㎜×75㎜の付箋紙を30~40枚。な~んだ、とお思いの方もあろうが、このくらいの付箋紙でも小さな文字だと、結構な字数が書ける。

1カ所だけ手を加えることがある。このガマグチを開けて、どんな紙でもいい、高さは付箋紙の幅よりやや大きめ、横は30~40㎜くらいに切って、片側に糊で貼り付けるだけだ。メモを書いた付箋紙を貼り付けて一時保存するためだ。2枚目以上は、むろん、その上に貼り重ねていけばいい。(上の写真をクリックすれば拡大されます)

ペンはゼブラのペンポッドを使う。キャップの先の金具に小さな金属リングか細い紐でリングを作ったものを付ける。ガマグチにはもちろん開け閉めするための口金(クチガネ)が付いている。ガマグチを開けて、一方のクチガネにペンポッドの金属なり紐のリングをかけて閉めれば両者は合体するわけだ。
もう一つのやりかた。ガマグチの底の左右に穴の開いた金具がある。開け閉めするための大事な金具ではあるが、この近くの革(ではないが、らしきもの)をつまんで引っ張れば簡単にはずれる。数㎜の穴が開くが一向に差し支えない。この穴の開いた金具を利用すれば、ペンポッドをぶらさげることができる。
夏、上着を脱いでシャツのポケットが一つしかないときなど、このミニメモ用具は重宝しますよ。

4)調子に乗ってもう一つ。腰リールを使っている方に、和服用の腰リールの提案をしましょう。
若い方は見たこともないかもしれないが、古道具屋かなんかでキセル(漢字では煙管と書きます)入れとたばこ入れ(刻みたばこを入れた)を見つけたらの話です。キセルを入れた竹筒を腰の帯に差し、たばこ入れはその竹筒にくくりつけてぶら下げた。
もうお分かりでしょう。竹筒にボールペンなどを入れ、たばこ入れにメモ帳や付箋紙を入れる、というわけです。
いっそ、格好いい箸入れ(円筒状でキャップをかぶせるタイプもあるよね)を見つけて、これにメモ帳を入れる布製の小袋などをぶら下げてもいいかも。

2008年10月11日土曜日

鳥取駅前に芝生の広場

先週の土曜日(10月4日)、JR鳥取駅へ通ずる幹線道路のひとつ、「太平線通り」に芝生の広場が誕生した。駅前から民藝館通りまで、4車線の道路の東側2車線に、86メートルにわたっって天然芝が敷かれた。

芝広場は横断歩道によって二分されており、駅側が「パフォーマンス広場」、民芸館通り側が「バザール広場」。この広場に隣接したアーケードに面している日ノ丸印刷ビルが「街かど美術館」。さらに「パフォーマンス広場」の西側の車道を隔てた大丸デパートのテラス下が「カフェ広場」と、全体は4つの部分で構成されている。

「バザール広場」ではさまざまな飲食物が販売される。
「パフォーマンス広場」には、北側の端にミニステージがあって、大道芸やフラメンコ、ハワイアンフラダンスなどのパフォーマンスが行われ、観覧者用の折りたたみ椅子が並べられている。

さらに「カフェ広場」には麒麟獅子と猩々、民藝館通りの曲がり角、ヲサカ文具店前には龍の砂像があって、鳥取駅前の風紋広場に以前から作られていた城の砂像と呼応して〈街なか砂像ギャラリー〉となっている。

今回の〈鳥取駅前・賑わいのまちづくり実証事業〉は国の「地方の元気再生事業」に採択され、約2,600万円の事業費は全額国が負担するという。
2日目の5日・日曜日はあいにくの雨だったが、その後は13日の最終日まで天気は良さそうである。

あとは、あいかわらずの下手な写真でご覧いただきたい。最後の写真以外は初日の4日午後に撮ったものである。
                  ↑ 天然芝を敷いたパフォーマンス広場。

               ↑ 鳥取駅前、風紋広場

                ↑ 風紋広場にある城の砂像

               ↑ ヲサカ文具店前の龍の砂像

                  ↓ 大丸前の麒麟獅子と猩々の砂像
                    (10/7 ケータイで。)