2009年12月6日日曜日

当世ーワード(2009年12月①)

12月第1週の、当世キーワード(NHKラジオ第1・亀井肇)は、次の六つ。
青いバラ・邸宅カフェ・コンビニ用書籍・記憶の銀行・横手焼きそば・目的別積立預金。このなかから三つをご紹介しよう。

◆邸宅カフェ
ヨーロッパの豪華な邸宅を模したカフェのこと。邸内には特別注文のアンティーク風の家具が並んでいて、お客さんは一階の入口付近でお菓子とドリンクを購入して、好みの席まで運んでいって、気ままに自由にくつろぐことができる。神戸市に本社のある洋菓子メーカーが今年5月神戸市に開いたもので、コンセプトはリカルディーナという架空の王女さまが住んでいるヨーロッパ地中海沿いに建てられた邸宅としている。休日には兵庫県外からの客も訪れて、行列ができる賑わいを見せているという。

ネットで調べてみると「メニューは700~800円のドリンク類と、300~500円の約15種類あるケーキ。売れ筋はドリンクが付いたケーキセット」だそうな。

◆コンビニ用書籍
コンビニ大手の三社が出版取次大手の会社と組んで、販売する書籍。複数の出版社をまたいで、背表紙のデザインを統一してお客さんの目を引くようにしている。現在のところ中堅出版社の7社が参加を表明している。出版社はある作家の作品を先ずハードカバーの単行本で売り出して、一定期間経った後に文庫本として売り出すのが一般的なのだが、それをさらにコンビニ用書籍として売り出し、一作品あたりの収益を拡大しようとしている。分野としては、ビジネス、自己啓発、雑学、健康、ファッションなどを想定している。

◆記憶の銀行
イタリヤ北部の都市、トリノの若者四人が立ち上げたNPOのメモロというところが運営するオンラインのアーカイブ。イタリヤの高齢者が体験した第二次世界大戦中のファシズムとレジスタンス、その後の復興、繁栄などを貴重な財産として後世に残すために、ビデオカメラなどに収めて記録に残す運動。核家族化が進む中で、高齢者が体験したことを子どもたちに語り継ぐことで、家族のあり方を再構築したいという思いもあるようだ。

各国にも広がっているようだ。本家と日本の場合とアドレスは、下記をどうぞ。
   http://www.memoro.org/it/
   http://www.memoro.org/jp-jp/index.php

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