2010年4月4日日曜日

当世キーワード(4月①)

今朝のNHKラジオ第1、亀井肇さんの放送から。

1)ママデスク
愛知県に本社がある家具メーカーが昨年から売り出した。
子どもの机の隣に親の座るスペースのある机。親が家事の合間に隣に座って子どもの勉強の手伝いなどをしてやることができる。最近の傾向として、子ども部屋でなく、親がいるリビングルームで勉強するケースが増えている。
共働きで、親が子どもとふれあう時間が少ない、という背景もあるらしい。

2)顔が見える野菜
あるスーパーの大手が、生産履歴を開示して販売している野菜。
2002年から扱っているが、安全の観点から、生産時に使用する農薬の量を3割削減することを前提に、その上で、個別の生産者の名前や顔、栽培方法、商品へのこだわりなどをパソコンやケータイなどを通じて、ネットで提供している。
例えば、熊本県のJAから出荷されているトマトの場合、生産者からのメッセージとして、土壌診断の結果をもとに、ミネラル資材を多く使用して土作りを行う栽培方法を導入、農薬の使用回数を抑えるように努力している、といったメッセージが伝えられている。
価格は通常商品よりも10~20%ていど高いが、消費者は安全を評価して購入することが多い。

3)メディカル ツーリズム
医療サービスと観光とを組み合わせたパッケージ・ツアーをいう。
医療機関がホテル並みの施設とサービスを用意して患者を迎え入れ、高度の医療技術も低価格で提供する。
欧米の医療費があまりにも高額になりすぎたため、医療費の安いアジア諸国に渡航して、現地の病院で治療を受けるケースが増えているといわれている。とくに、インドへのメディカルツーリズムが増えているという。有名で医療技術が高いことに加えて、かつてイギリスの植民地であったために、英語が通じる気楽さがアメリカ人やイギリス人などに受けたようだ。
欧米のみならず、中国やアラブなどの富裕層をターゲットとして、各国政府ともお客獲得に懸命になっている。
日本でも、千葉県の病院や福島県のクリニックなどが、今春から参入しているらしい。

4)コリア ヘチ
野球の関西独立リーグに参入するために結成された、韓国人と在日韓国人の球団。選手は21人で、監督は、韓国プロ野球団の4番打者だったパク・チョルーさん。大阪市内で寮生活を送りながら、今シーズンは72試合を戦うことにしている。
「ヘチ」は、朝鮮王朝を守護した神獣で、ソウル市のシンボルマークともなっている。国際親善と宣伝にも使えるということから、ソウル市が使っているマスコットの無料使用も認められている。
関西独立リーグは、ソウルでも6試合が行われることになっている。

5)ちょっと暮らし
北海道庁が2005年から始めた北海道移住促進のプロジェクト。北海道への移住とか、2地域居住を考えている人たちに、そのきっかけを経験してもらおうというもの。
北海道で暮らしたいと考える人がそのまますぐに移住してくれればいいが、住宅の購入、家族の同意など、乗り越えねばならないハードルがいくつもある。
そこで、学校統廃合で空き家になった教職員住宅に目をつけて、市町村が主体となって、住宅や体験メニューを用意して、希望者に「試住」してもらい、一定期間過ごしてもらおうというプロジェクト。
2005年に14の市町村が道移住促進協議会を設立し、現在は83市町村が参加するまでになっている。「ちょっと暮らし」の参加者は、昨年度の上半期だけで、875人になっているという。

0 件のコメント:

コメントを投稿