2011年2月20日日曜日

当世キーワード(20110220)

Clip to Evernote
NHKラジオ第1、新語アナリスト、亀井肇さんの当世キーワードより。

今朝の放送の録音を「テープ起こし」して、いつものようにエディタで原稿を作った後で、ウェブ検索したところ、3番目の「遅読」以外の4項目は、亀井さんの「新語探検 」に出ていた。いささか、がっかりした。せっかく原稿をつくったので、1)の項目以外はわたしの作成した原稿のまま載せた。
正確を期したい方は、各項目の後のアドレスをクリックして「新語探検」をご覧ください。

1)草育男子(そういくだんし)-ライフスタイル-2011年2月15日
植物を自分の部屋やベランダで育てることに夢中になっている一人暮らしの男子。ガーデニングをするほどの広い庭があるわけではなく、狭いマンションの自分の机の上や、せいぜいベランダなどにホームセンターの観葉植物売り場で購入してきたいくつかの鉢を並べて、朝起きるとともに水やりを行い、帰ってきても植物の状態を気にかける。植物を育てる「草育」人気の背景には、普段の生活で味わいにくくなっている「生きている」「育てている」実感が植物に接することで得られ、それに癒され、元気づけられている側面がある。つまり、育てている植物を同居人と同じように考えていて、その日毎の成長を見守っているのである。
[ 新語探検 著者:亀井肇 / 提供:JapanKnowledge ]

2)ネコミュニティ
「ネコ」と、共同体を意味する「コミュニティ」との合成語。地域に自然に住みついた猫、つまり地域猫を住民がみんなで育てている地域をそう呼んでいる。地域活性化策の一つとして、そうした地域猫を客集めや住民の交流に役立てようとしているのだ。

東京都台東区と荒川区にまたがる谷中銀座商店街では、猫が集客に貢献している。
商店街の入り口の屋根には猫の彫刻が置かれ、猫雑貨を置く店などが並ぶ商店街を抜けていくと、猫が集まる名所の階段がある。
今では谷中は猫好きの聖地となっていて、行ってみたい、引越ししたいという声が出ているようだ。
糞尿被害といったトラブルも少なくないが、うまくつきあえば、人と地域を結ぶ意外なパワーを猫は秘めているかもしれない。

3)遅読
英語で表現すれば、slow reading.
200~300ページの一冊の本を1~2時間で読んでしまう速読の対極にあるものだ。
速読は読むことに集中するので、読んだ直後ではどのような内容であったか憶えているが、数週間もすると、読んだということは憶えていても、その内容に関しては定かでなくなってしまうことが多い。

それに対して、一冊の本を徹底的に、なめるように、ゆっくりと読むのが遅読ということになる。
作者がなぜこのような文章を、この部分で表現しているのかを、自分なりに考えながら読んでいくのが遅読ということになり、丹念に、丹念に、一つずつの文章について、作者の意図を考え、それについて自分ならばどのように表現するかまで考えながら読んでいく方法である。
一冊の本を数ヶ月かけて、ゆっくりと味わいながら読んでいくことで、量より質へと転換することが呼びかけられている訳だ。

4)どぼじょ
漢字で書くと「土木の女」と書く。つまり、大学の土木系学科で学んでいる女子学生のこと。卒業すると土木業界に就職することになっている。

土木業界は、長い間、「危険・きつい・きたないの3K職場」の一つと言われてきたが、現場にでる女子社員が少しずつ増えてきているようだ。人の命や生活を守るインフラづくりに夢をかけている。
大学の間でも全国土木系女子学生の会が設けられ、総会を開けば100名くらいの女子会員が出席するといわれている。
ゼネコン側も徐々に女性の採用枠を拡げて、人事担当者は、生活者目線として女性の視点は必要であるし、有能な人材に性別は関係ない、といっている。

5)リサイクル買い物券
スーパーなどに設置されている不要品自動回収機にからの飲料容器や古紙を入れると、その量に応じて提供されるポイントやクーポン券がリサイクル買い物券。
ペットボトル回収機に専用カードを入れたあとでペットボトルを投入すると、ポイントがカードに蓄えられる仕組みになっている。
店によって異なるが、ペットボトル200本で100円分のポイントがたまり、その店でそのポイントを使用できる。
一部の店では、交通系のICカードに貯められるようになっているところもあるようだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿