2011年1月3日月曜日

当世キーワード(20110102)


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NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。


1)新100ドル札
アメリカ財務省が今年中に発行を予定している新しいデザインの100ドル札。
新札は現在流通している100ドル紙幣と同じようにベンジャミン・フランクリンの肖像が中心だが、中央に縦に描かれた青いリボン、いわゆる帯が印刷されていて、札の角度を変えて見ると、リボンの上で《100》の数字と《自由の鐘》の模様が動いて見える。(http://jp.wsj.com/Economy/node_53673
アメリカ財務省はこれを「スリーディー(three D=three dimensions)安全リボン」、いわゆる「三次元安全リボン」と呼んでいる。これによって偽札かどうかの判別を簡単に行うことができる。
100ドル札の変更は1996年以来のことだが、現在の100ドル札は新しい100ドル札が発行された後も使用することができるそうだ。

2)P-ブック
アメリカの新語。コンピュータの画面で読む電子書籍をイーブック(eBook)ということに対するペーパーブック、いわゆる紙に印刷した本を意味している。
少し前まではコンピュータによるメールをe-mailと呼んでいたが、最近ではほとんど「メール」ですむようになっている。
少数派になった紙の手紙の方は、物理的、いわゆるフィジカル(physical)とか紙(paper)の頭文字をとって、Pメールとアメリカでは呼ばれるようになっている。
従って、あと数年して電子書籍が一般に普及した場合、現在のebookがbookとなってpbookの方が少数派になってしまうかもしれない。

3)観光ジョギング
旅先でジョギングをしながら観光すること。ジョギング好きのジョガーに広まっている。
旅行の時に、ジョギングウェアやシューズを持参するのは当然のことだが、同時に、位置情報機能付きのカメラを持参する人も多い。
ジョギングしながら気に入った風景などをデジカメに収めておいて、帰ってからブログなどで公開する。位置情報機能でジョギングしたコースも紹介できるわけだ。
「ジョギングは、デジカメ連れで」が合い言葉になっているようだ。

4)SATOYAMA連帯
世界各地の里山をつなぐ国際ネットワークだから、ローマ字でSATOYAMAとなっている。
里山は本格的な山や森林部と人が住む地域との間の部分で、小山や森や林などの自然環境を指している。そうした場所で、人々は燃料に使うために定期的に木々を伐採するなど農林業の営みを通じて独特の伝統文化を育てて、豊かな生態系もはぐくまれているわけだ。
日本だけでなく、スペインやアフリカ諸国、韓国、ペルー、フィリピンなどにも同じような地域がある。
里山を世界に広めたい日本政府は、昨年10月に名古屋市で開かれていた国連地球生き物会議で、世界各地の「里山」をつなぐ国際ネットワーク「SATOYAMAイニシアチブ国際パートナーシップ」(IPSI)を発足させた。

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