2011年1月16日日曜日

当世キーワード(20110116)

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NHKラジオ第1、新語アナリスト・亀井肇さんの当世キーワードより。

1)タマゾン川
東京都と神奈川県の境を流れている多摩川の異名がタマゾン川。ペット用などに飼われていた熱帯魚などが捨てられて住みつき、アマゾン川化していることが、その語源である。
多摩川でこれまでに見つけられた外来種は200種を超すといわれている。熱帯産のグッピー、エンジェルフィッシュ、外国産のナマズ類など、多種多様であるが、下水処理の影響で、冬でも水温が
24度くらいの場所があって、グッピーでも冬を越すことができるといわれている。

多摩川だけでなく、全国各地の大きな川でも、同じように様々な外来種の魚が放流されているようだ。

2)自家製ジンジャーエール
飲料メーカーによる瓶やペットボトル入りのジンジャーエールではなくて、バーや飲食店などによる手作りのジンジャーエールをいう。ショウガから簡単に作ることができるので、それにその店独特の味を加えることによって、それを売り物にする飲食店が増えている。

つくりかたは、刻んだりすり下ろしたりしたショウガを砂糖と水で煮詰めてシロップを作り、それを炭酸水で割るだけでできるわけだ。
すべての材料をスーパーの食品売り場でそろえることができて、作り手の工夫次第で個性を出しやすい。
製法とか香辛料の工夫によって、個性を際立たせることから、それぞれの店の特色を売り物にしたものが増えているようだ。

3)ゼロ次会
本番の結婚披露宴、これを一次会とすると、その前に行う、親戚や友達同士で集まる親睦会がゼロ次会と呼ばれている。
少し盛大な結婚披露宴になると、会社関係者などの招待客が多くなるので、親族同士が語り合う機会が少なくなる。そこで結婚披露宴よりも早めに親戚同士の顔合わせを行っておくためのもの。
結婚を知った双方の友達が主催して新郎新婦を祝福するためにお互いの友達が集まることもある。そうすることで、結婚披露宴が盛り上がる効果も言われている。

4)対面読書
視覚障害のある利用者が持参した本を朗読する図書館のボランティア・サービスのこと。持参する印刷物は小説、新聞、会議のレジュメ、学校のテキストなど、多岐にわたる。
朗読するボランティアたちは、ただ単に書かれた内容を読むだけではなくて、どのような漢字を使っているのかとか、ひらがな表記かカタカナ表記かなど、視覚障害者に説明しながら読むので、聞いている側の人も満足することができる。
言葉だけでは説明が難しい図や絵などは、実際に指でなぞって理解してもらう。

CDに声優などが名作を吹き込んだ音訳もあるが、それとは別に、対面して読んでもらえることがうれしいという反応もある。読むボランティアの側も反応を直接聞くことができるので、気を抜くことができないと言っている。

5)チヤ(cheer)男子
これまでアメリカン・フットボールとか野球、サッカーなどの応援のためのチヤダンスは女子学生が行うものと考えられていたが、それを男子学生が行う応援形式がチヤ男子。

早稲田大学では公認同好会の男子チヤ・チーム、ショッカーズが活動している。
ショッカーズは2004年に結成されたが、テレビドラマ化や映画化された男子のシンクロナイズド・スイミングのウォーターボーイズに影響されたと言われている。
跳んで、はねて、舞い、大きな声を張り上げて選手や観衆を元気づけている訳だが、現在は約40人の部員が在籍しているようだ。

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