2009年11月1日日曜日

当世キーワード(2009年11月①)

今朝のNHKラジオ第一、亀井肇さんの「当世キーワード」から。

①提案型書店
JR東京駅前にある大型書店が始めた。訪れる消費者に対して、「人生で夢見る出来事」とか「フフフと笑ってみたいときに読む本」といったテーマや内容ごとに、独自の分別陳列で商品を売っている書店。
これまでの書店は、委託販売制度に守られて、取次会社が配本したものを並べて販売するだけであった。売れなかった本も無償返品できるため、販売努力が足りないという反省から生まれた。
それぞれの分野の知識に強い店員を育て、その知識に基づいて仕入れを行い、それを消費者に対して提案していこう、としている。

②地図でユニセフ
世界各地の子どもたちが直面している問題について、地図やイラストを用いて、わかりやすく解説した、32ページ・オールカラーのパンフレット。
1テーマを2ページ見開きで解説している。
日本ユニセフが作成して、全国の小学生や希望者に配布している。
アフリカ諸国で大きな問題となっている5歳未満児の死亡率が高いことを伝えるページでは、率の高低で色分けをした地図を載せている。ほかにも、安全な水が使えるとか、小学校に通うことができるといった、子どもたち直面している、さまざまな問題について解説している。

③ICカードで出席管理
学生証をICカードにして、そのカードで授業の出席を管理するシステム。
教室のドア付近に読み取り端末を設置して、学生が講義前にカードをかざすと出席したことが確認される。5分たつと遅刻者となってしまう。
講義中に出席をとる時間が省略されて、教師はそれだけ講義に集中できる。これまでは、出席簿の読み上げ方式とか、出席カードの記入方式などが行われていたが、代返などをする学生が跡を絶たなかった。
ICカードで出席を取るようにすると、学生証の中に学内で使える電子マネーなども入っていて、カードを他人に貸すことはないので代返もなくなるといわれている。

④チルド弁当
いくつかのコンビニで売り出した冷蔵弁当のこと。これまでコンビニで販売する弁当は、18度前後の温度で配送、陳列していたために、製造から消費期限まで15時間ていどであった。
ところが、チルド弁当は5度以下で冷蔵保管しているために、61~85時間くらい保たせることができる。販売するときには電子レンジで温めて消費者に渡す。冷やしてもご飯が固くならないように炊き方に工夫をし、味も従来の弁当と変わらないという評判になっている。

⑤せんべろ
1000円でべろべろになるまで飲むということを「せんべろ」という。高級なクラブやバーに行けば、ビール1杯でも1000円を超えてしまうが、格安な店を探せば1000円で充分に飲むことのできる店がまだまだあるようだ。
リーマン・ショック以来、100年に一度という日本経済の景気悪化のなかで、家計がきびしくなり、奥さんから小遣いはほんの雀の涙程度しか貰えない。そこで、格安の立ち飲みの店とか980円均一などの店を、様々な情報を駆使しては探し出して、行くことになる。
もちろん、こうした店は一人ででふらふらと立ち寄ることができるが、コップに満々とつがれた日本酒とか焼酎を数杯飲めば充分に酔うことができる。ビジネスマン向けの雑誌などでも、こうした「せんべろ」の店の紹介を行う特集が増えてきているらしい。

ひとごとではない。「せんべろ」を探さなくちゃあ。

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