2008年4月10日木曜日

A6手帳あれこれ(3)

4.もう一度スリム化したA6手帳について書く。

カヴァは左右にポケットのあるもの。新潮文庫のYonda? キャンペーン(だったかな?)で文庫本のカヴァにある三角形のマークを何枚か送って頂戴したものだ。色は真っ黒で、丈夫なしおりがついているのも気に入っている。

左右のポケットを利用した遊び紙を数ページずつ作ることができるので、クリアブックは不必要だが、邪魔にならないから一応組み込んでいる。



5.文庫本の日記帳も、新潮文庫、ちくま文庫などがあるが、A6手帳にどうしてもスケジュール欄が欲しい人には、ちくま文庫がいいかも。

月間だけでいいひとは、1ページ4区分された日記用のページを日付を無視、A6手帳として使用できる。日記欄が終わったら、A6手帳を併用すればいい。文庫の方を予定やスケジュール・プラン、ToDoなどに使うのであればむろん、、最初から併用できる。

それにしても(余計なことだが)ほぼ日手帳はどうしてほとんどの文庫本のように、コーティングした紙のカヴァを付けないのだろう? 背には年号だけ印刷してあればいい。使い終わったあと、他の文庫本などと本棚に並べることもできるのに。多くの人は自分でカヴァを作っているんだろうなあ。



6.そうそう、手帳に付いてるペン差しのことだが、アレは要らないと思う。常に手帳を携帯しているような人が筆記用具の1本も携帯していないなんて、考えられない。こだわりのペンを持っている人も少なくないだろうし、ペン差しにあわせてペンを買うなんてばかげている。

もっともペン差しにこだわっている人もいる。

日垣 隆『知的ストレッチ入門』(大和書房 2006年)のなかで、著者は、バーチカル・スケジュール手帳として、能率手帳の「キャレルA6」と高橋書店の「リシェル3」について5項目の比較を行い、後者に軍配をあげている。その項目のひとつが、ペン差しの有無で、むろん、後者にはある(pp.207-208)。



7.ごうなのA6手帳にA6ノートがもう1冊入っているのは、外国語の単語帳である。元来ごうなが愛用しているのは、名刺判のカードである。外国語の単語を覚えるには、その単語を含む短文を学習するのが一番だと思っているから。外国語学習なんて自慢しているのではない。アンチ・ボケリングのためだ。そうはいっても、喫茶店などで前期高齢者末期の老人が単語カードをくりながらもぐもぐ口を動かしているのは、どうもね。

そこで、このA6ノートが役に立つ。ノートの2ページをそれぞれ4等分し、左ページに外国語(英語でなくてもいいぞ! アンチ・ボケリング! アンチ・・・・・!)を、右ページに日本語や、語形変化などを記入する。(左にラテン語、右に英語なんて、カッコいい)

ちょうどいい本がある。もう一度英語学習をしょうという社会人向きの本だが、この本のページを写真で見ていただくのが早かろう。



どうです。これなら、コーヒーを飲みながら(いや、飲むのも忘れて! これも、カッコいい!!)ぶつぶつ、もぐもぐ口を動かしても、「黙読もできん老人が文庫本をぶつぶつ声に出して読んどるわい」という光景ではないか。



8.最後に、もうひとつ。この愛すべきA6手帳は、やはりポケットよりバッグの中に入れておくのがいい。そこで名刺型カードを常にポケットに入れておく。カードは片面印刷の広告紙を名刺型に切断したものだ。このカードのケースがいい。1972年に king が 発売を始めたもの。写真でお見せしてもいいが現在は発売されていないだろうからやめておく。素材はごうなには分からないが、プラスチックみたいなもの。片面は名刺より縦横が数㎜小さい窓で、この窓から顔を出しているカードにメモなどを書き付ける。裏側にもカードを親指で出し入れするための、ずっと小さい窓があるが、この長方形のケースの一方の短辺が取り外しできて、カードの出し入れは簡単にできる。これさえあれば、立ったままでも、机などなくても、さっとメモを書き付けることができる。

東大教授で天文学の泰斗であった堀源一郎先生が、この廃物利用の広告紙裏利用カードの用途を20項目挙げている。( 『書斎の小道具たち』 情報センター出版局 1982年 pp.149-152)

これとペンさえあれば、いつでもメモが書けるし、固いカードでなく、広告紙を使ったカードは、ケースを横長に持って記録すれば、そのままA6手帳に貼り付けることができる。その上赤や黄色のカラフルなぺーじになる。高級な革製のジョッタなどは要りません。

このケースは、もはや入手できないだろうが、広告紙利用のカードはどんどん作って、名刺入れに入れておけばいい。お金のある方は、ぺらぺらのカードのほうがおすすめだ。                     

もちろん、名刺カードケースにはペンホルダーはついていないから、必ずポケットにペンをお忘れなく。ごうなは「前・後期高齢者」用改良型(!?)腰リールにキーとゼブラのペンポッドだけは付けているので大丈夫。最大の問題点は酔っぱらったときなんだよなあ、



9.これで今回の「手帳あれこれ」を終わるが、もう一つおまけに、もう一冊、ご紹介しておく。高島俊男『座右の名文 ぼくの好きな十人の文章家』の、斎藤茂吉の項に、[執拗なる手帳魔―「手帳の記」]なる好文章がある。



さらにもう一つ、Moleskine Pocket Ruled Notebook を使って【「全てを手帳に記録する」、ユビキタス・キャプチャーの実践】という文章を載せた堀E.正岳さんのサイトをご紹介しておく。

 http://lifehacking.jp/2007/04/ubiquitous-capture-habit/



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