2007年3月11日日曜日

ウェブという新世界 2

 昨年の3月、梅田望夫の『ウェブ進化論―本当の大変化はこれから始まる』(ちくま新書)を読んだ。第一刷発行が2月10日なのに、もう第五刷になっていた。12月には、梅田望夫と平野啓一郎の対談による『ウェブ人間論』(新潮新書)が上梓された。いずれも広く世に受け入れられているようだから、わたしのような者が、内容をご紹介することもあるまい。

とにかく、ウェブという新世界のすばらしさと、さらなる発展の方向を理解させてもらったと思っている。英国の詩人、キーツ(John Keats.1795―1821)に、ジョージ・チャプマンの英訳によってホーマーの詩を読んだ歓びを、新世界を眺望する思い、と述べた詩があるのを、思い出した。

むろん、ウェブの世界にも悪はある。わたしが始めた、このブログの世界にしても、「ブログ炎上」という言葉が存在することを承知している。 
梅沢は『進化論』のあとがきの中で、常にオプティミズム(楽天主義)を意識してこの本を書いた、と述べている。わたしも、せめてあと10年ほど生きて、「インターネット」「チープ革命」「オープンソース」の三大潮流が相乗効果を起こしながら作り出す「次の10年」をこの目で見たい、と願っている。




1 件のコメント:

  1. 平成19年9月2日ウェブ進化論読む。
    同感ですね。次の時代はどんな姿か。

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