20年ばかり昔のことだったろうか、当時、NHK鳥取放送局にいた、ある男性アナウンサーが、雨が続く度ごとに「弁当忘れても、傘忘れるな」をローカルニュースの枕詞のように口にしていた。
この言葉自体は子供の頃から、聞きなれていたが、このアナウンサーがあまりにもたびたび口にするので、「また言っている」と可笑しかった。
ところが、先月、新潮新書の『大切なことは60字で書ける』を読んでいたら、こんな文章に出会った。
雨が多い地域を表現するのに、北陸地方でよくいわれるのが、「弁当忘れても、傘忘れるな」です。(p.61)
それから一月もしないうちに、夕方のローカルテレビで、NHK島根の男性アナウンサーが、この言葉を口にした。驚いて、インターネットで調べてみると、日本海側の多くの県で使われていることがわかった。
あらためて、おのれの無知を恥じたしだい。
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