2011年6月18日土曜日

当世キーワード(20110618)

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NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。

1)ストーンペーパー
石の粉末を原料とした紙で、木材パルプやケナフなどはまったく使っていない紙。
石灰岩の粉末とか樹脂が原料で、製造するときや焼却するときに、普通の紙と比べて二酸化炭素の排出量が少なくて済むことから環境に優しい紙といわれている。
原料の白色度が高いので漂白工程を省くこともできる。そのために水の排出量を減らせるほか、漂白剤の利用も必要なくなる。
屋外に数ヵ月置いておくと、自然分解して土に戻すこともできる。
問題点として挙げられているのが、普通の紙よりも重いことと印刷の鮮明さが少し劣るということだ。
長所は水に濡れても破れにくいということにあり、ポスター、カタログ、封筒、ショッピングバッグ、企業の環境報告書などに使われているようだ。
http://www.fujibijutsu.co.jp/stone_paper/index.html

2)ニュージアム
ニュースとミュージアム(博物館)との合成語。
ニュース報道に関する資料とか映像を収集し、紹介する博物館。
1997年にアメリカのバージニア州アーリントンにつくられたが、2008年にワシントンDCの中心部に移転してきた。
大手メディア関連のNPOが中心になって運営しているが、過去500年間に発行された3万5千点に及ぶ歴史的な新聞の第1面を収蔵している。
今年3月に東日本大震災で被害を受けた宮城県石巻市の夕刊紙「石巻日々(ひび)新聞」が被災後6日間発行した手書きの壁新聞を展示して話題となっている。
「石巻日々新聞」は震災で普通の編集、製作、印刷ができなくなったが、記者が懐中電灯の光を頼りに油性ペンで模造紙に記事を手書きで書いて、避難所などの壁に貼りだしていたわけだ。
地震と津波の起こった翌日、3月12日付の紙面は「日本最大級の地震・大津波」の見出しになっていて、13日には「各地より救援隊到着」としている。
印刷の再開ができたのは18日付からなんですね。
http://www.asahi.com/international/update/0416/TKY201104160095.html

3)パッコロリン
NHK-Eテレの幼児番組で0歳~2歳向けの「いない、いない、ばー」、3歳前後向けの「お母さんといっしょ」、4~5歳児童対象の「みーつけた」の共通キャラクター。NHKが三つの番組の共通キャラクターを設定するのは初めてのことだ。
パッコロリンは積み木をモチーフとした三人の兄弟姉妹で、まるいコロンは1歳で好奇心いっぱいの男の子。三角形のリンは目立ちたり屋の3歳の女の子。一番上は四角形の5歳のパッ君で長男らしい責任感はあるが、ちょっと気が弱いというキャラクターになっている。
今年4月からの番組編成の変更で、三つの番組を隣接させて、はじめに各番組のキャラクターがそろう共通オープニングを放映し、三人いっしょに登場する1分間アニメを番組と番組の間に入れている。
新しいキャラクターはこういう年齢のこども達に見て欲しいという目印の役割を果たしている。
キャラクターデザインはベストセラー『あらしのよるに』などで知られている絵本童話作家の木村祐一さん。
http://www.n-kids.jp/pac_park.php



4)3低結婚(サンテイケッコン)
最近の女性が結婚相手に求める三つの条件。「3低」とは低姿勢、低依存、低リスクの三つ。
言葉を換えて言えば、低姿勢とは「いばらない」、低依存は「わたしに頼らないで」、低リスクは「食いっぱぐれないように」ということ。つまり「いつもやさしくて、家事なんかもやってくれて、手に職を持っている自営業などが理想の結婚相手ということになるわけ。
(古谷敏郎アナ曰く「なかなか、ハードルが高いですねえ。」)

バブル時代の女性たちが理想とした結婚相手は3高で、高身長、高学歴、高収入を望んでいたが、こうした相手を見つけて結婚してみても、亭主は学歴を誇って妻の自分を見下し、高収入はいいが、それも残業続きでほとんど自分をかまってくれない、ということに気がついたのかもしれませんねー。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000308&category=6

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