2011年3月6日日曜日

当世キーワード(20110306)

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NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。

1)グランクラス
東北新幹線で今月5日から運転開始された〈はやぶさ〉に連結されている特別車輌で、グランは仏語で「大きな」を表し、それと英語の「クラス」による造語。
1編成に1車輌がつけられていて、座席数は18席。本革の広々としたシートが並んでいる。座席には読書灯のほか、電動リクライニング機構、モバイルコンセント、フットレストなどがついている。
沿線の食材を使った弁当とビールやワインなど、アルコール飲料の無料サービスもある。
料金は東京―新青森で26,360円でグリーン車よりも5千円高くなっている。
専任アテンダントが1人ずつ配置されていて、お客さんの注文に、飛行機やホテルのような細やかなサービスで応じているようだ。
http://www.granclass.jp/


2)フープバトル
フラフープをぶつけ合って勝敗を決めるたたかいをいう。
50年ほど前に登場し、一時は子どもたちを熱狂の渦に巻き込んだフラフープが再び脚光をあびるようになってきた。3、4年前からアメリカ西海岸発の美容エクササイズがとりあげられて、日本でも若い女性たちに愛好家が増えているわけだが、それを小学生たちがゲームにしている。
四角いコートの中で、対戦する二人がフラフープを回しながら、ぶつけ合い、落とさなかった方が勝ちとなる。

3)カタリバ
高校生が自分を見つめるきっかけを作ることができる授業を提供するNPO法人の名称が「カタリバ」。
今から10年前に、当時の慶応大学の学生だった二人の女性が「高校生の頃に自分自身と向き合う機会があれば、将来、何をしたいか、ということも分かるだろう」と設立したもの。
少し年上の先輩と対話することによって、自分を見つめ直し、将来に対する夢を持ってもらおう、という趣旨だ。
メンバーの大学生と一緒に高校に出かけていって、数人ずつが車座となり、大学生は輪の中心となって、自分の失恋体験とか、失敗談、将来の夢などを語りかける。
最初のうちは、高校もあまり歓迎していなかったが、試行錯誤を続けるうちに、授業を受けたいと希望する高校が次第に広がってきたといわれている。

4)海外赴任拒否世代
企業に入社して数年たって海外支店への勤務を命令されたときに、それを断る世代がそういわれている。はっきりと〇〇年以降といった明確な区切りがあるわけではないが、30歳ていどから下の年齢の者に多い。
海外に行くと、治安や生活環境が不安、あるいは出世に不利になりそう、といった理由で、海外赴任の打診に対して、それを断るわけだ。
かつての野心に溢れた者たちは、海外支店への赴任を打診されたときには、喜んでそれを受け入れていたが、若い世代の者たちは、未知の舞台への挑戦よりも、勝手の分かっている国内で不自由なく暮らしたい、という安定志向を示しているようだ。
この世代は、休日などに仲間と集まるのが何よりも楽しみで、仕事よりも友人が大切とハッキリと言い切るのが特徴となっているようだ。


5)釣りガール
昨年登場してきた「山ガール」の海版が「釣りガール」だ。
興味はあるが、これまで一度も釣りをしたことのない女性たちが経験者に連れられて、釣り船などに乗って釣りに行く状態を指している。
東京湾遊漁船業協同組合では、女性のための海釣りビギナー教室を年10回くらい開いているが、参加者は魚が食いついた瞬間に、手がビビッとなることが一番の妙味と述べている。釣った魚はウロコを取り、切り身にして持ち帰ることができる。

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