2010年12月3日金曜日

蔵書を増やさず減らすには(4)

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鳥取市にもかつては古書店(古本屋と言う方がいいな)があったが現在はない。全くないわけではないが、古書についての知識を持った主人が店の奥に座っているような「古本屋」は、なくなってしまった。

ところが新しい「古本屋」が全国的に生まれてきているのだ。昨年の11月に、こんな新書が出版された。
南陀楼綾繁『一箱古本市の歩きかた』光文社新書→http://gauna.clipp.in/
著者のペンネームは「なんだろうあやしげ→何だろう? 怪しげ」本名は、河上進。
この本の第二部 日本全国「ブックイベント」ガイド の中に米子市の例が取り上げられているが、その写真を見ていただけば一目瞭然だろう。

http://yhitohako.exblog.jp/

鳥取県は一番小さな県だが東・中・西の三地域に分けられていて、住民の気質を大雑把に言えば、米子を中心とする西部の住民は積極性があり、県庁所在地の東部の住民は消極的で「煮えたら喰おう」の連中が多い、と言われてきている。
この本のなかで(P.174)紹介されている今井書店本店(永井信和社長)は、「本の学校・大山(だいせん)緑陰シンポジウム」で全国に広く名前を知られているが、本店の経営そのものもユニークなもので、今年七月のNHKテレビ総合の「ルソンの壺」でも詳しく紹介された。
同じページで紹介されている鳥取市の定有堂書店は大型店ではないが、ユニークな文化活動も行っている。店主の奈良敏行さんは鳥取の出身ではない。同店のホームページをご覧になれば、その一端がお分かりいただけよう。

南陀楼綾繁さんも寄稿している。
    (http://homepage2.nifty.com/teiyu/journal/nannda_032.html

今年は我が国でも電子書籍元年を迎えたといっていいが、今日紹介したような活動は、今後も続いていくべきだ。



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