2009年10月5日月曜日

当世キーワード(2009年10月①)

10月4日の放送より。今回は、NHKラジオ第一で亀井肇さんが語ったとおりをほぼ忠実に文章化した。

★見守りサービス
元気なうちは子どもの世話になりたくないと、一人暮らしをしている高齢者の親を、子どもに代わって見守るサービス。
床に落ちているものでつまずいたりしないように定期的に掃除をしたり、家の中のセンサーで異変を察知したりする。
ある大手警備会社は、昨年の秋から、家の中にセンサーや警備ボタンを設置するシニアセキュリティーを開始している。
センサーの反応が一定時間なかったり、緊急ボタンが押されたりすると、異常が発生したと判断し、家族に知らせるとともに、警備員が即刻かけつけるというサービスである。

★公共自転車
環境省が今年の10月から12月の間、東京・丸の内のビジネス街で行う、いつでも、だれでも使用できる自転車の共同利用の社会実験で、公共自転車と呼ばれている。
駐輪ポートを300メートルごとに5ヶ所設置して50台の自転車を配備し、ちょっとした距離の移動に、気楽に自転車が使えるようにする。
利用者は初回1000円の登録料を払えば、30分以内の利用は無料で、どのポートに自転車を返してもよい。
30分以降は10分ごと、3時間以降は5分ごとに、おのおの100円ずつ課金される。

★世界ジオパーク
世界的に貴重な地形だとか地質、火山、断層などをもっている自然公園を認定する制度。ユネスコの支援で、2004年に設立された世界ジオパーク・ネットワークが認定している。
世界遺産が保全だとか保護を重視するのに対して、教育や観光を通じた地域振興にも目を向けているのが特徴。
今年の8月に中国の大安市で開かれた会議で、北海道の洞爺湖・有珠山、新潟県の糸魚川、長崎県の島原半島の3つの地域が選ばれて、その結果、現在、19ヶ国の63地域が世界ジオパークとして認定されている。

(蛇足:鳥取県も隣接県とともに、鳥取砂丘を含む山陰海岸を世界ジオパークに認定されるよう運動している。もう十数年以上の昔になろうか、月の砂漠をラクダにのって旅をする王子、王女にあやかって金儲けをしようと、日本にいるはずのないラクダを持ち込んだ。そんなみっともないことをするな、と反対したが、観光シーズンのテレビ画面には相変わらず、当たり前の如く、ラクダの背にのった観光客の姿が出てくる。こんなインチキが存在するようなところがジオパークに認められるものか、と思っているが、「観光振興」のためだ、と認められるのかな?)

★超人ネイガー
秋田県で人気沸騰のローカルヒーロー。ネイガーという名前は、「なまはげ」の発する「なくごはいねがぁ(泣く子はいないか)」にちなんでいる。
敵役は、だじゃく(=乱暴)組合のほじなし(=まぬけ)組合員がやっている。
ばすこぎ(=うそつき)、はんかくさい(=ばかくさい)、かまどきゃし(=放蕩者)、えらしぐね(=かわいげない)などの敵役がある。
「海を山を秋田を守る秋田発・地産地消ヒーロー」が、キャッチコピー。
秋田県の様々な場所で催される行事、イベントなどのショウに登場して、観客から万雷の拍手で迎えられている。

★インビジブル・ファミリー
日本語では「目に見えない家族」と訳される。
子どもたちが独立したり、お嫁に行ったりして、普段は二人暮らしの60台の夫婦で、つつましく暮らしているが、何週間に一回、あるいは数ヶ月に一回は、高価な肉とか、果物、洋菓子などをたくさん買い込むことがある夫婦のこと。
嫁いだ娘が家族を連れて、その二人暮らしの親の実家に戻ってくるので、そのためにそういった買い物をする。
商店やスーパーにとっては、盆や正月、ゴールデン・ウィーク、夏休みなどにおいて、そうしたインビジブル・ファミリーの夫婦に対して具体的な提案をすれば、そこに商売のチャンスが訪れることになる。

★ツリー・クライミング
ロープだとか安全保護具を使って、10メートル以上の大木を登る技術を競う競技がツリー・クライミングと呼ばれている。
1983年に、林業や樹木医らの専門家が行っていたロープを使った木登り技術を、子どもでも安全に楽しめるようにと、改善したリクリエーションとっして考案されている。
競技には、木に登るスピードを競うものだとか、ロープを投げる作業の精確さを競うものなど、5種類ある。
日本でも今年の5月に、愛知県瀬戸市で第1回日本ツリー・クライミング・チャンピオンシップ大会が開催されて、優勝者がアメリカ、ロードアイランドで7月に開催されたツリー・クライミング世界大会に出ている。

0 件のコメント:

コメントを投稿