2010年11月7日日曜日

当世キーワード(2010年11月7日)



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NHKラジオ第1  亀井肇さんの「当世キーワード」より 



①スマート ウィンドウ
窓ガラスのコーティングを電気的に制御することによって、透明の状態から濃い色へと変化させる。
会議室などの窓に利用すると、普通の場合、素通しのまま使用し、重要会議の場合は色を濃くすることによって、秘密事項が外部に漏れないようにすることができる。

また、省エネなどへの応用も注目されている。
室内の気温や天候などによってガラスの透明度を自動調節することも考えられる。そうすることで空調にかかるエネルギーや費用を最小限に押さえることができる。

アメリカでは政府が開発事業に巨額の補助金を出しているそうだ。

http://eetimes.jp/news/3750


②就職留年
卒業しようと思えば卒業できるが、就職先が決まらないので1科目だけの単位を取らないで大学に残ること。

卒業してしまうと、会社の新入社員採用情報なども入ってこなくなるし、会社側も卒業者を排除する傾向が強い。既卒者の場合エントリーシートの登録を許さない会社も多いといわれている。
こうしたきびしい雇用環境を受けて、多くの大学が就職留年するために授業料減免を新設するケースも増えているようだ。

③フットカバー
女性がパンプスなどに合わせて履く、ごく短い、足先などだけを覆う靴下。
男性用の短い靴下はくるぶしまでの長さしかないことから「くるぶし」などと呼ばれていたが、それよりもさらに短い。
脚全体を覆うストッキングより開放感があり破れにくいために、女性たちの間で履く人が広がっている。
素足に靴を履く不快さがなく、なま足のように見えることが好まれているわけだが、パンプスからはみ出さないような、甲が開いた形が多い。
最近は、色柄つきやつま先だけを覆うものも売り出されている。

④コンテンツ ツーリズム
映画、テレビドラマ、アニメなどの舞台となった町などを訪ねる旅のこと。

映画のロケ地を訪ねる旅などは、フィルムツーリズム、シネマツーリズムなどと呼ばれていたが、テレビドラマの舞台やアニメやゲームに登場してくる場所などを訪れる人も増えてきていることから、これらをすべて併せてコンテンツツーリズムと呼ぶようになってきた。

コンテンツ ツーリズムの特徴は映像で見た姿をそのまま求めることにあるとされているが、撮影された場所の民家や商店、駅といったものは姿を消していってしまうものも多い。
とくにセットは一回限りで壊す前提で設計されているが、そうした映像に現れたものをそのまま残すことによって、旅行客を集めるために設立されたのが、山形県鶴岡市の庄内映画村である。

地方に期待されても現実に存在しない風景を造り込んで繰り返し利用するとともに、映画やテレビドラマなどの作品を見た観光客にも公開することによって、ビジネスにもつなげようとしている訳だ。

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