県立高校を退職後、2年間、市内の私立女子高で2クラスほどの時間講師をやったことがある。
NHKの朝の連続小説「てっぱん」で、村上あかり役をやった瀧本美織さんの出身高だ。もっとも当時はまだ幼稚園児くらいだったであろうが…。
本題に戻ろう。当時、わたしは「寄居虫のつぶやき」というB5版(3段組4ページ、たまに6~8ページ)の月刊個人紙を出していた。その第26号(1996.7.15)に載せた「ああ、ニホン語は、チョベリバだ」という一文の冒頭部分を掲載する。
このタイトルがすぐにお分かりになったあなた、さすがにお若い。「チョベリバ」は、制服のミニスカートにルーズソックスを履いたコギャルたちが使う言葉であって、オジンはもとよりオバギャルやオバギャリアン、若い男性だってコヤジなどと呼ばれているような連中には理解できないのである。先日、女子高の二年生のクラスで、授業を始めてもおしゃべりをやめない生徒が数人いたので、「君たち、いつまでしゃべってるんだ! チョベリバ!」と一喝したら、効果てきめん。「ええッ、先生、どうしてそんな言葉、知ってるんですか」「そんな言葉くらい知ってるさ。君たちがなぜルーズソックスを履いてるか、だって、ちゃんと知ってる」生徒たちは驚愕と尊敬の眼(まなこ)でもって、ぼくを見上げている。しばし、ざわついたあと、静かになり、授業はうまく進行したのである。
どうして寄居虫(ごうな)はかくも「若い」のか。お答えしよう。NHKのPR誌のようなものだが、「ステラ」という週刊誌がある。家人が愛読しているのだが、寄居虫も毎週かならず読むコラムがある。「新語アナリスト」の肩書をもつ亀井肇氏の「昨今TV[笑]辞典」がその一つだ。「チョベリバ」が載ったのは、今年の4・20~4・26号である。かいつまんでご紹介しよう。
引用文に続く文中にも書いているが「チョベリバ」は「超ベリーバッド(very bad)」で、「最悪」という意味なんですネ。
この頃からずいぶん長い間、亀井さんにはいろいろ教えていただいた。今後どうなさるのか分からないが、ご教示いただく機会を持てることを期待している。