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2012年7月19日木曜日

亀井肇さん、ありがとうございました! (2/2回)

亀井肇さんの存在をわたしが知ったのは、1990年代の半ば頃であったろうか?
県立高校を退職後、2年間、市内の私立女子高で2クラスほどの時間講師をやったことがある。
NHKの朝の連続小説「てっぱん」で、村上あかり役をやった瀧本美織さんの出身高だ。もっとも当時はまだ幼稚園児くらいだったであろうが…。

本題に戻ろう。当時、わたしは「寄居虫のつぶやき」というB5版(3段組4ページ、たまに6~8ページ)の月刊個人紙を出していた。その第26号(1996.7.15)に載せた「ああ、ニホン語は、チョベリバだ」という一文の冒頭部分を掲載する。

このタイトルがすぐにお分かりになったあなた、さすがにお若い。「チョベリバ」は、制服のミニスカートにルーズソックスを履いたコギャルたちが使う言葉であって、オジンはもとよりオバギャルやオバギャリアン、若い男性だってコヤジなどと呼ばれているような連中には理解できないのである。先日、女子高の二年生のクラスで、授業を始めてもおしゃべりをやめない生徒が数人いたので、「君たち、いつまでしゃべってるんだ! チョベリバ!」と一喝したら、効果てきめん。「ええッ、先生、どうしてそんな言葉、知ってるんですか」「そんな言葉くらい知ってるさ。君たちがなぜルーズソックスを履いてるか、だって、ちゃんと知ってる」生徒たちは驚愕と尊敬の眼(まなこ)でもって、ぼくを見上げている。しばし、ざわついたあと、静かになり、授業はうまく進行したのである。
どうして寄居虫(ごうな)はかくも「若い」のか。お答えしよう。NHKのPR誌のようなものだが、「ステラ」という週刊誌がある。家人が愛読しているのだが、寄居虫も毎週かならず読むコラムがある。「新語アナリスト」の肩書をもつ亀井肇氏の「昨今TV[笑]辞典」がその一つだ。「チョベリバ」が載ったのは、今年の4・20~4・26号である。かいつまんでご紹介しよう。

引用文に続く文中にも書いているが「チョベリバ」は「超ベリーバッド(very bad)」で、「最悪」という意味なんですネ。

この頃からずいぶん長い間、亀井さんにはいろいろ教えていただいた。今後どうなさるのか分からないが、ご教示いただく機会を持てることを期待している。



2012年7月18日水曜日

亀井肇さん、ありがとうございました! (1/2回)


すでに書いたように、NHKラジオ第1の「土曜あさいちばん」で放送されていた亀井肇さんの[当世キーワード]が4月になった途端に、なくなってしまった。わたしが聞きそびれたのかも知れないが、何の断りもなく、まったく突然に消えてしまった。2~3週間たってもこのことについて何の報道もなかった。

4月になって、各局のアナウンサーが他局に転勤になっても、なんの挨拶もない。番組を視聴して、「あゝ彼は(彼女は)ここに代わったのか」と知るだけだ。
しかし、この番組を担当しているひとり、古谷敏郎アナは引き続き同じ番組に出ているのだから一言あって然るべきではなかったか、と思った。

このブログでも時々紹介したように、亀井さんには、「YAHOO! JAPAN の辞書」のサイト「新語探検」がある。ところが最近このサイトを訪れて、驚いた。
――――――――――――――――――――――――
◇「YAHOO! JAPAN の辞書」のサイト
「新語探検」は7月12日をもって提供を終了いたします。長らくのご利用ありがとうございました。

◇「ジャパンナレッジ (JapanKnowlelge)」
2012年6月26日
「亀井肇の新語探検」サービス終了のお知らせ
「亀井肇の新語探検」(「今日の新語」)は諸般の事情により、2012年7月5日(木)をもちまして、サービスのご提供を終了させていただくこととなりました。
長らくご利用いただき誠にありがとうございました。
ジャパンナレッジでは、今後もコンテンツの拡充とお客様への一層のサービス向上に取り組んでまいりますので、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
――――――――――――――――――――――――――――
なぜ、このサイトが閉められるのか、分からない。ただ、NHKの番組が消えた理由がこれらの表示の理由と関係があるのかもしれないと、思った。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/doyou/CK20120512

◆Picasa(ピカサ)をインストールしている人は、下の画像にポインターを持って行き、現れた吹き出しをクリック、現れた画像をまたクリックすると、文字が拡大されて、読むことができます。

2011年8月13日土曜日

当世キーワード(20110813)

NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。

1)家ガール
山ガールや釣りガールの同類だが、この場合はアウトドアースポーツのために外へ出かけるのではなく、ただ、自分の家が大好きという女性が「家ガール」と呼ばれている。(古谷アナ「要するに[出不精]のことじゃないですか?」そうなんです(笑))
どこかに出かけたいという気持ちはあるが、そのためには、それなりに着替えなければいけないし、お化粧もそれなりにしなければいけないわけですね。
そんなことをするよりは、パジャマのまま過ごすことができる自分の部屋を選んでしまうのが家ガールなんですね。

2)応援消費
東日本大震災の大きな被害を受けた東北地方産の商品を購入したり、東北地方に旅行したりして、現地にお金が落ちるように復興を支援する消費が「応援消費」と呼ばれている。
ある新聞社の今年6月の調査によると、回答者の56.2%が応援消費の経験をしていて、そのなかでも、30台、50台、60台の女性たちの70%が経験済みという結果がでている。女性の応援消費が目立つのは、まず日頃から買う機会の多い食品で貢献しようと思う人が多いと見られている。
応援消費の対象としては、被災地の生鮮食品が70.3%、菓子やお酒などの加工食品は67.7%にのぼり、工芸品など非食品とか被災地の食材を使った外食店のメニューを大きく上回っているようだ。

3)節電避暑地
家庭で節電のためにエアコンなどのスイッチを切っているときに、ショッピングモールとか公共施設などに出かけて、その場所を避暑地として代用することが「節電避暑地」と呼ばれている。
公共施設などは設定温度は少し高めだが、人が集まるのでエアコンを使用しなければいけない。
そうした場所に行って読書をしたり、ノートパソコンで仕事をしたりしても、
それは他人に迷惑をかけることではないわけだ。
地方自治体でも家庭の節電を支援するとともに熱中症の予防につなげるとして推奨するところが増えてきている。千葉県市川市でも節電避暑地マップを約5万部作成して、市民に積極的にピーアールしているようだ。

4)ピークシフト機能
ノートパソコンなどにおいて、電力使用のピーク時に電源をシフト、いわゆる移行して、内蔵電池に切り替える機能を指していう。ノートパソコンに元々付いていた機能だが、震災後に見直されるようになっている。
夏の時期などにエアコンなどの使用量が増えて電力需要が高まっている時間帯にはコンセントから電力を取らないで、夜間などに充電しておいた電力を利用する機能といわれている。
原発事故に伴う電力不足を補うためにも、パソコンメーカーはこの機能を前面に押し出して販売するようになってきて、また既存機種の利用者にたいしては対応ソフトを提供しているところもあるようだ。

5)フードトラック
アメリカ版の屋台を指してフードトラックと呼ぶ。オフィス街に厨房をつけた自動車で乗り込んで、路上で軽食を販売する。
これまでアメリカの屋台といえば、ホットドッグといったファーストフード系がほとんどだったが、最近では寿司ロールとかエスニック料理など、多様なメニューが登場しているようだ。
フードトラックの数が増えてきているのは、ツイッターやフェイスブックなどの増加に比例しているといわれている。
ツイッター登場以前には自分の好みのフードトラックがどのあたりにいるのか分からなかったが、ツイッターなどを活用すれば、お客さん同士が営業情報を共有することができるわけだ。
また、屋台経営者はお客さんに対して、今日はどこどこには何時頃にお伺い致します、といった出現予告やおすすめメニューなどの情報を流すことができる。

2011年8月6日土曜日

当世キーワード(20110806)

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先月のブログでは当世キーワードについては、まともなものは第1週分だけの、大変無様なことで終わってしまった。今月からは気持ちを引き締めて、新語アナリスト・亀井肇さんの「当世キーワード」を放送に忠実にお伝えしていきたい。

1)親孝行消費
20歳台、30歳台の独身者や、結婚していても共働きで日頃自分の子ども、つまり孫の世話などを頼んでいる子どもたちが、50歳台、60歳台の親に対してサービスや商品を購入する消費活動を指して親孝行消費という。感謝の気持ちとともに今後の期待も込められていると言われている。

そうした子ども世代に向けて、企業の側も様々な商品や企画などを用意しているようだが、熊本県黒川温泉のある旅館では2年ほど前から50台~60台の親を連れた客が増え始めたことに気がついて、昨年9月から写真撮影などの特典を付けた親孝行プランを発売しているが、それがたちまち人気商品となり、多い日には5組がこのプランを選んでいると言われている。

2)タオルマフラー
暑さ対策のために、首に当たる部分に小型の保冷剤を入れるポケット・タオルがタオルマフラーと呼ばれている。幅が13センチ、長さ90センチと、一般的なマフラーよりも細く、短い。
夏のスポーツとかガーデニング、屋内での家事などに使いやすく、熱中症予防などに役立っているようだ。保冷剤は小売店が保冷用に無料提供している小型のものを使用できる。

我が家でも夫婦が頂戴しました。

3)健康遊具
区立とか府立などの公園の一角に設けられている新しい形の遊具。
子ども向けの遊具ではなく、高齢者向けのもの。高齢者が公園に来たときに、簡単に運動したり身体の手入れを行ったりすることができる。

よく見かけるものは、足つぼ遊具で、その上を裸足や靴下一枚で歩くことによって、足裏のツボを刺激するとかするもの。
そのほか、ベンチの上に円形のアーチをかけた背のばしベンチ。脇腹の筋肉をのばす上半身アーチとか、足腰を柔軟にするステップ・ストレッチなどがある。
日常的にこうした遊具でトレーニングを行うことによって、元気なお年寄りが増えて、それが介護保険の節約に結びつくことにもなると言われているそうな。

4)韓流ウィング
韓流スターのファンミー、いわゆるファン・ミーティングで、自分の方を向いてもらいたいために、中年女性たちが腕を一生懸命に挙げていると、たるんだ二の腕がひらひらとたなびき、まるで翼のように見えるということから、命名されたと言われている。
また、氷川きよしさんのコンサートなどで、中年女性がキャーキャーと騒ぎながら両手を挙げて、腕が翼のように見える場合は、きよしウィング(ここで、古谷アナ、声を立てて笑う)と呼ばれる。

もともとは、アメリカでビンゴ・ウィングと言われていた。アメリカでは教会の慈善パーティなどでビンゴゲームが催されることが多く、ビンゴになった中高年女性が、そのカードを高く掲げるときに、筋肉のたるんだ腕がまるでウィング、いわゆる翼のように見えることが、命名の由来といわれている。

5)4時から族
会社が独自に採用したサマータイム制によって、午後4時が会社の終業時間となり、その時間以後、自分の好きなことができる会社員が「4時から族」と呼ばれている。
アフターフォー族とも呼ばれているが、これまではアフターファイブ族が一般的だったが、今年3月の東日本大震災において起こった東京電力福島第1発電所の事故によって、電力供給力が低下し、夏の間はエアコンなどの使用によって電力使用量が電力供給量を上回ることも予想され、各会社とも様々な節電対策を施すようになっている。
その中でも多いのが各企業による独自のサマータイムの実施だ。始業時間を1時間ていど繰り上げ8時とし、その代わりに終業時間を午後4時にするが、社員はジムに通ったり、カルチャーセンターで語学を勉強したり、飲み会をしたりしているようだ。

2011年7月9日土曜日

当世キーワード(20110709)

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NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。今朝も録音できなかったので項目のメモにより、ウェブで見つけたサイトから選択してご紹介する。

1)カラアゲニスト
日本唐揚協会は、カラアゲニストの育成に力を入れています。
唐揚げについて見識深く、多くの唐揚げを食べる上での指針を内に収めた、またその美味しさを多くの人々に伝えることの出来る人物を、当協会はその証として認定し、カラアゲニストとして認めています。
日本中世界中の美味しい唐揚げを探し、記録しています。
最終的には世界唐揚げのマップ作成を目標とし、いつでもどこでも誰とでも美味しい唐揚げが食べられる地図が理想です。
http://karaage.ne.jp/aboutus/

2)ボカロ曲
「初音ミク」など音声合成ソフト(ボーカロイド)で作った曲の専門番組が、NHKラジオ第1で30日夜に始まる。番組名は「エレうた!」。毎月最終土曜の午後10時15分から放送する。
ボーカロイド(ボカロ)は旋律や歌詞を入力すると、人の声を元にした歌が合成される技術。2007年発売のソフト「初音ミク」で人気が爆発した。ニコニコ動画などのサイトには、ミクなどのキャラクターが歌うオリジナル曲がたくさん投稿されている。
☆4月30日付け朝日新聞より。「初音ミク」ちゃんの姿も見えます。
http://www.asahi.com/showbiz/tv_radio/TKY201104300167.html

3)どげせん
この言葉に限らずだが、昨日喜寿を迎えたばかりのわたしにはなんのことやら、さっぱり分からなかった。35万部も売れているらしい。



4)フラッシュマーケティング
フラッシュマーケティングとは商品やサービスの提供にあフラッシュマーケティングとは商品やサービスの提供にあたり、割引価格や特典がついたクーポンを期間限定でインターネット上で販売する手法。一般に24時間から72時間程度の短時間(フラッシュ)に、集客と販売および見込み顧客の情報収集が行われるという特徴を持つ。たり、割引価格や特典がついたクーポンを期間限定でインターネット上で販売する手法。一般に24時間から72時間程度の短時間(フラッシュ)に、集客と販売および見込み顧客の情報収集が行われるという特徴を持つ。
→ウィキペディア

5)新二十四節気
寒いのに立春、暑いのに立秋――。中国伝来の二十四節気は、季節の移り変わりに彩りを添える言葉だが、ちょっと違和感を感じませんか?
日本気象協会は、新しい季節のことば作りを始める。言語学者や文化人、気象関係者らからなる専門委員会を設け、一般からも意見を募って検討する。2012年秋までに「日本版二十四節気」を提案する予定だ。
↑朝日新聞の記事より
http://www.asahi.com/national/update/0510/TKY201105100099.html

2011年7月2日土曜日

当世キーワード(20110702)

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NHKラジオ第1、新語アナリスト、亀井肇さんの「当世キーワード」による。

1)青文字系
『CanCam』(小学館)、『JJ』(光文社)、『ViVi』(講談社)、『Ray』(主婦の友社)、『PINKY』(集英社)といったエレガンス系の女性ファッション誌が1990年代まで、表紙のロゴが赤い文字で目立つように印刷されていたことから、取次・書店業界が最初に「赤文字系」と呼び始め、次第にそれが一般にも広まった。
これらが主としてコンサバ、いわゆる保守的ファッションを扱っているのに対し、そうしたコンサバ ファッション傾向とは違うということを表現しているのが青文字系。雑誌のタイトルの印刷文字が青色ということではなく、赤文字系に対照的な概念として使われている。
赤文字系が男性受けの強いコンサバ ファッションであるのに対して、アンチテーゼ的に女性受けのするカジュアルなファッション傾向が強いようだ。
赤文字系がモデルクラブ出身の有名モデルを育てるのに対して、青文字系の場合は、読者モデルを起用することが多いようだ。

2)残業難民
東京電力福島第一原子力発電所の事故により、電力不足が、今年の夏、予想される中で、首都圏の企業は昨年の夏よりも大幅な節電が電力使用制限令で命じられている。
そうした節電対策でオフィスは就業時間中はエアコンの温度設定を28度から30度以上に設定し、就業時間が終わると同時にエアコンのスイッチを切ってしまうことが予想される。
しかし、これまで就業時間が終わっても2時間から3時間は残業していた社員にとっては、就業時間が終わったからといってすぐに仕事をやめることはできないと思われる。
そこで、ノートパソコンを持って冷房の効いているネットカフェとか自習学習室などにこもって、次の日の会議資料などを作成することになるわけだ。
会社で残業することができないから、残業したい社員が社外でそれができる場所を求めて移動するようになるかもしれない。

3)節電所
発電所は水力や火力、電子力などを利用してタービンを回して電気をつくり出す施設だが、節電所は普通の家庭や会社において無駄な電気を使わない、つまり節電をすることで、発電と同じ効果があるという発想から生まれた命名が節電所。
節電というと我慢とか辛抱を強要されるような気分になるが、実はこれが発電所の代わりになるというふうに考えることによって、逆転の発想となる。
省エネ器具導入とかライフスタイルの転換は節電所への投資であり、すばらしいビジネスにも結びつくことになると、学識者は言っているようだ。

4)サラメシ
サラリーマンの昼飯、昼ご飯を略したのがサラメシ。
NHKテレビが今年の4月から始めた新番組のタイトルだが、サラリーマンだけでなく、働いている人たちのお昼ご飯を紹介する番組だ。昼食を紹介しながら、世相も読み解こうとしている。
サラリーマンの昼飯、いわゆる昼ご飯といえば、ついつい大企業の社員食堂のメニューに目が行きがちだが、さまざまな職業に目を向けることによって、
彼らが自分の職業についてどう思っているか、今まで知らなかった、その仕事の内容まで伝わってきているようだ。
http://www.nhk.or.jp/salameshi/

5)ゴーヤの日
沖縄県が制定したもので5月8日がゴーヤの日。
ゴーヤはそれほど土の栄養を必要としなくて、苗を植えておけば蔓が伸びていって病気にも強いので、朝顔と並んで、緑のカーテンに最適と言われている。
ゴーヤの場合には、黄色い小さな花が咲いた後は、実となってゴーヤチャンプルなどとして、食卓に供することができる。
各地の自治体も、苗を無料で配布したり、育て方の講習会を開いて、緑のカーテンを作ることによって、少しでも節電につなげるように努力をしているようだ。

2011年6月25日土曜日

当世キーワード(20110625)

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NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。
今回は放送の録音ができていなくて、亀井さんの放送を再現できない。キーワードだけは放送を聞きながらメモしていたので、ウェブ上で検索したものをそのまま紹介する。

1)被災地リレー
地震や災害などで過去に被災した地域の人たちが、新たに被災した地域を支援する、さらにもっと前に被災した人たちも支援するという形で、被災した人たちを支援していこうという提案。大阪大学大学院教授で日本災害救援ボランティアネットワーク理事長の渥美公秀(あつみ・きみひで)が提唱している。渥美は1995年の阪神・淡路大震災で自ら被災し、同時にボランティアとして避難所に来た人たちを支援。その後、中越地震で被災した小千谷市や中越沖地震で被災した刈羽村などの災害支援を通じて現地の人たちと連携活動を続けている。渥美によると今回の東日本大震災は従来の災害と全く違って、大地震と大津波、原発事故が重なる複合災害で、被災地が広く、都市型と中山間地型の災害が並立していて、それぞれの現地の状況に合わせた多様なボランティア活動が求められているという。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000329&pagenum=11&category=

2)マッチングギフト
企業や団体などが社会貢献のために寄付や義捐金を募る際、寄せられた金額に対して企業側が金額の上乗せを行い、寄付金額を増やした上で同じ寄付対象に寄付するという取り組み。

マッチングギフトは、主に、企業が従業員に対して寄付を募る場合の制度として導入されることが多い。従業員の寄付に対して、企業は一定比率の額を企業側から拠出し、増額して寄付するといった形がとられる。比率は多くの場合100パーセントであり、寄付金額は倍にされる。マッチングギフトによって、従業員の善意を企業が支援するといった形が実現できる。

最近では、企業が一般個人からマッチングギフトの方式で寄付や義捐金を募る例が登場し注目を集めている。例えば、2011年3月に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)では、クーポン共同購入サービス「グルーポン」や、ECサイト「DMM.com」が、一般ユーザーに対して義捐金を募って同じ金額を上乗せするマッチングギフトを採用している。(2011年03月18日更新)
→新語時事用語辞典( http://www.breaking-news-words.com/

3)ラン・バイ・テン運動
次のサイトを見てください。
→KAY'S BLOG(http://kaytaka.blog35.fc2.com/blog-entry-1508.html)
→Let's Run With こうめ(http://letsrun.air-nifty.com/koume/2011/03/post-1288.html

4)活動量計
歩数計のように身に着けておくだけで1日の消費カロリーがわかる健康機器。歩数計は歩数や歩行距離を測るもので、基本的には上下の動きを感知して歩行数などを計測している。これに対して、活動量計は、歩行しているときだけでなく、家事やデスクワークを含めた生活全体の消費カロリーを計測できるのが特徴である。体の揺れや姿勢の変化など上下左右と前後の動きをセンサーが感知し、その動きがどれくらいの運動量になるかを計算するのである。あらかじめ使う人の身長や体重、年齢などを入力しておくようになっている。生活全体の消費カロリーを計測することで、体重管理やダイエットがやりやすくなる。例えば、活動量計が示す消費カロリーが低い日には、高カロリーの食事を控えるといった使い方ができる。価格は4500~8000円前後。計器メーカーのタニタは「カロリズム」の名前で売り出している。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000303

2011年6月18日土曜日

当世キーワード(20110618)

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NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。

1)ストーンペーパー
石の粉末を原料とした紙で、木材パルプやケナフなどはまったく使っていない紙。
石灰岩の粉末とか樹脂が原料で、製造するときや焼却するときに、普通の紙と比べて二酸化炭素の排出量が少なくて済むことから環境に優しい紙といわれている。
原料の白色度が高いので漂白工程を省くこともできる。そのために水の排出量を減らせるほか、漂白剤の利用も必要なくなる。
屋外に数ヵ月置いておくと、自然分解して土に戻すこともできる。
問題点として挙げられているのが、普通の紙よりも重いことと印刷の鮮明さが少し劣るということだ。
長所は水に濡れても破れにくいということにあり、ポスター、カタログ、封筒、ショッピングバッグ、企業の環境報告書などに使われているようだ。
http://www.fujibijutsu.co.jp/stone_paper/index.html

2)ニュージアム
ニュースとミュージアム(博物館)との合成語。
ニュース報道に関する資料とか映像を収集し、紹介する博物館。
1997年にアメリカのバージニア州アーリントンにつくられたが、2008年にワシントンDCの中心部に移転してきた。
大手メディア関連のNPOが中心になって運営しているが、過去500年間に発行された3万5千点に及ぶ歴史的な新聞の第1面を収蔵している。
今年3月に東日本大震災で被害を受けた宮城県石巻市の夕刊紙「石巻日々(ひび)新聞」が被災後6日間発行した手書きの壁新聞を展示して話題となっている。
「石巻日々新聞」は震災で普通の編集、製作、印刷ができなくなったが、記者が懐中電灯の光を頼りに油性ペンで模造紙に記事を手書きで書いて、避難所などの壁に貼りだしていたわけだ。
地震と津波の起こった翌日、3月12日付の紙面は「日本最大級の地震・大津波」の見出しになっていて、13日には「各地より救援隊到着」としている。
印刷の再開ができたのは18日付からなんですね。
http://www.asahi.com/international/update/0416/TKY201104160095.html

3)パッコロリン
NHK-Eテレの幼児番組で0歳~2歳向けの「いない、いない、ばー」、3歳前後向けの「お母さんといっしょ」、4~5歳児童対象の「みーつけた」の共通キャラクター。NHKが三つの番組の共通キャラクターを設定するのは初めてのことだ。
パッコロリンは積み木をモチーフとした三人の兄弟姉妹で、まるいコロンは1歳で好奇心いっぱいの男の子。三角形のリンは目立ちたり屋の3歳の女の子。一番上は四角形の5歳のパッ君で長男らしい責任感はあるが、ちょっと気が弱いというキャラクターになっている。
今年4月からの番組編成の変更で、三つの番組を隣接させて、はじめに各番組のキャラクターがそろう共通オープニングを放映し、三人いっしょに登場する1分間アニメを番組と番組の間に入れている。
新しいキャラクターはこういう年齢のこども達に見て欲しいという目印の役割を果たしている。
キャラクターデザインはベストセラー『あらしのよるに』などで知られている絵本童話作家の木村祐一さん。
http://www.n-kids.jp/pac_park.php



4)3低結婚(サンテイケッコン)
最近の女性が結婚相手に求める三つの条件。「3低」とは低姿勢、低依存、低リスクの三つ。
言葉を換えて言えば、低姿勢とは「いばらない」、低依存は「わたしに頼らないで」、低リスクは「食いっぱぐれないように」ということ。つまり「いつもやさしくて、家事なんかもやってくれて、手に職を持っている自営業などが理想の結婚相手ということになるわけ。
(古谷敏郎アナ曰く「なかなか、ハードルが高いですねえ。」)

バブル時代の女性たちが理想とした結婚相手は3高で、高身長、高学歴、高収入を望んでいたが、こうした相手を見つけて結婚してみても、亭主は学歴を誇って妻の自分を見下し、高収入はいいが、それも残業続きでほとんど自分をかまってくれない、ということに気がついたのかもしれませんねー。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000308&category=6

2011年6月11日土曜日

当世キーワード(20110611)

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NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。

1)リーリー、シンシン
中国から東京の上野動物園公園にやってきたジャイアント・パンダ2頭の名前。
中国でのオスの名前は比力(リーリー)、メスは仙女(シエンニュ)と言った。日本では発音しにくいということから、名前を公募し、応募総数40438件から選ばれたのが、オスはリーリー(力力)、メスがシンシン(真真)に決定した。リーリーは「活発で力持ち」、シンシンは「純真さ、天真さ」をイメージしている。
今年の3月22日から一般公開される予定だったが、東日本大震災で上野動物園が休園となり、公開日は延期されて4月1日から公開されている。

2)節電テレビ
ある家電メーカー大手が来月から売り出しを予定している充電池搭載の薄型液晶テレビ。
この家電メーカーは、停電が頻繁に起こる新興国で充電池付きのテレビを販売しているたが、この技術を応用して、日本でも急な停電があっても最大3時間は視聴できるようにしている。
19型テレビに充電池を搭載しており、通常に視聴しているときとか夜間に充電して、リモコンのピークシフトを押すと電力の利用が止まって充電池から電気が送られるわけだ。
電力不足が予想される今年の夏の昼間に蓄電池を使って視聴してもらって、節電に役立ててもらうようにしている。
価格は4万円から5万円くらいで、従来の同じ型より1万円くらい高い。

3)抑え目消費
今年3月11日の東日本大震災以後の個人消費者に明確に現れてきた消費スタイルが抑え目消費である。
不要不急の商品は購入を手控えて、レジャーは近場で楽しみ、安心安全志向に強い関心を抱く消費行動。
震災後の自粛ムードのひろがりで消費者心理は停滞して、ほどほど、無駄を省く、といった生活指向が目立つようになっているわけだ。
震災前の消費の80パーセント程度ですまそうという傾向が強くなっているといわれて、節約、エコ指向が高まっていると分析する専門家も多い。

4)富士山弾丸登山
富士山に登山するときに、普通の場合は前日に5合目から登り始めて、8合目あたりまで登って、そこの山小屋に1泊して、次の日に山頂まで行って、それから下山する。
そうした1泊2日の登山ではなくて、夜間に5合目から睡眠もとらないまま山頂を目指す登山法が「富士山弾丸登山」だ。登山ブームを背景に、数年前から増加しているそうだ。
これに対して、富士山環境保全協力協議会では、富士山登山で一番危険なのが夜間の登山であり、事前に防止できるものは防止して安心性を追求したいと、夜間登山をやめるように述べている。
富士吉田市によると、山梨県側からの富士登山者は去年約26万人だったが、8合目の救護所の受診者数は、時間帯で見ると、午前2時から3時が最も多くて、弾丸登山の影響ではないか、と見られている。

5)就職絶滅期
不況と地震とが重なって、企業が大卒の新入社員をほとんど採用しなくなっている状況を指していう。東日本大震災の後に、就活学生たちの間から自然発生的に登場してきた言葉といわれている。
企業は震災による大混乱から生産ラインとか、流通システムなどの社内整備が先ず必要であるとして、会社説明会を中止したり、新入社員選考の取りやめなどを通知したりしてきているわけだ。
とくに東北地方から東京などの大学に進学して卒業した後は、地元に戻って県庁所在地の都市あたりで就職しようと思っていた学生たちにとっては、ほとんどの企業が新入社員の採用をとりやめていて、「壊滅的」といわれている。
大学の就職課でも何らかのアドバイスをしたいが、採用時期とか人数は企業の側の判断にあるために、アドバイスにも限界がある、と述べている。

2011年6月4日土曜日

当世キーワード(20110604)


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NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。

1)プラチナ世代
プロ野球の北海道日本ハムに去年のドラフト1位で入団して、今シーズンより1軍で活躍している齋藤佑樹選手を中心とする1988年前後に生まれたプロ野球選手をさして、プラチナ世代と呼んでいる。早稲田大学で齋藤投手と同期だった西鉄ライオンズの大石達也投手や広島カープの福井優也投手、読売巨人軍にドラフト1位で入団した澤村拓一投手などが体表的な選手。

彼らは5年前の高校野球でも活躍していた世代で、夏の甲子園大会でハンカチ王子と呼ばれた齋藤佑樹と投げ合った楽天イーグルスの田中将大投手、広島カープの前田健太投手、読売巨人軍の坂本勇人選手、オリックス・バファローズのT-岡田選手など、多士済々だ。かつての長嶋・王の黄金世代以上の輝きを放つであろうということから、名付けられているわけだ。
なおJリーグでも1992年生まれの高校卒業の選手たちが同様にプラチナ世代と呼ばれている。

★グーグル検索で「プラチナ世代」を調べたら、サッカー関係ばかり!?

2)スーパークールビズ
今年3月の東日本大震災における東京電力福島第1原子力発電所の事故によって、今年の夏の電力不足が予想されることから、環境省が打ち出した、従来のネクタイを着用しなくてもよいというクールービズ以上のゆるやかな服装規定をいう。
従来のクールビズというのは、ノーネクタイ、ノージャケット、半袖シャツだったが、スーパークールビズの場合は、ポロシャツ、アロハシャツ、無地のTシャツにチノパンやジーパンなどでもいいわけだ。
ただ、穴の開いたジーパンまでは許されていない職場ではサンダルでもいいと言われているが、環境省では企業にも同様の服装をするように呼びかけているようだ。

★環境省の報道発表資料を見てみますか?
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13775


3)電費(でんぴ)
ガソリンエンジンの自動車はガソリンを燃やして走るので燃費(ねんぴ)というが、電気自動車の場合は、蓄電された電気を使って走るので電費となるわけだ。
エンジン車の場合は1リットルあたりの走行距離で比較されるが、電気自動車はキロワット時あたりの走行距離で比較される。
1回分の燃料搭載でどれだけの距離を走ることができるのかをあらわす言葉は航空機や船舶などと同じように、航続距離という。
ガソリンエンジンの場合は燃料切れはガス欠というが、自動車のバッテリー、いわゆる蓄電池切れの場合は、電欠という。こうした場合、現場に駆けつけて急速充電を提供するレスキュー自動車の開発も進んでいるようだ。

4)ヒューマンビートボックス
楽器を使わず、口や鼻から楽器そのものの音を出す表現方法をいう。英語の頭文字をとって、HBBと言われたり、ビートボックス、あるいはビートボクシングともいわれる。
アメリカのニューヨークで、アフリカ系の若者たちから生まれたヒップポップに源があると言われているが、ドラムやターンテーブルを使って、楽譜表現をしたくても、そういう楽器を買えない若者たちがドラムセットの口まねで、リズムを再現し、それに合わせてラップを歌ったのが始まりと言われている。

★「論より聞いてみる」方が早いでしょう。
http://www.japanbeatbox.com/

5)エスプレッソ ブックマシーン
アメリカの会社が開発した、コーヒーを飲むほどの短い時間に一冊の本が印刷できる、小型の印刷製本機をいう。
2006年に開発されて、アメリカなど世界9ヵ国、約40ヵ所に置かれている。
日本でも今年はめに、東京、神田・神保町の大型書店に設置されている。
リストから欲しい本を選ぶと、5分から10分でソフトカバーのほんが刷りあがってくる。
価格は、書籍データの提供元によって違うが、ある大手出版社の本の場合はページ数できまって、B6判200ページで千円ていど。
インターネット検索大手(☆ グーグルですね)がデータを提供している海外の書籍がほとんどで、著作権がないものとか、専門的な内容の本が現在では中心になっている。

★神保町の大型書店は三省堂ですね。これも「論より見る」方が早いでしょう。
http://www.books-sanseido.co.jp/blog/jinbocho/2010/12/post-426.html

2011年5月28日土曜日

当世キーワード(20110528)


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NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。
今朝放送された四個のキーワードは、いずれもYAHOO! JAPAN の辞書に掲載されているが(各ワードについてのアドレスは、記述の後に掲載)、このブログでは放送内容をほぼ忠実に掲載する。

1)マジごはん計画
農林水産庁の若手職員が食べることを大切に思える機会を提供していくために推進チームを結成して、今年の3月からスタートさせた新しい食育計画。
これまでの食育活動推進においては、食生活改善の必要性などを訴えてきたが、そうした路線から転換して、女性を中心に若い世代に対して「シンプルに食のことを考えよう」と強調している。
食や農業について、国民が本気、いわゆるマジで考えるように働きかける活動で、押しつけではなくて、楽しくやってみたいと思ってもらえるような活動を展開することにしている。
若い女性たちの共感を得るために、国内最大級の若者ファッションショーの[東京ガールズコレクション]の中で有名タレントやモデルたちが食べることや料理について語りかけるイベントをおこなったり、インターネットやスマートフォンのアプリソフトも活用しているようだ。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000296&pagenum=1&category=

2)やさしい日本語
日本語が不慣れな外国人にもすぐに理解される日本語が「やさしい日本語」。
とくに地震などの災害の時に、「避難所」などと漢字だけで書いてあっても、外国人にはそれが伝わらないような場合もあるということから、看板や防災マニュアルなどに、易しい日本語を併記しようというもの。
「避難所」という漢字の下に、ひらがなで「にげるところ」といった表示を行うわけ。
無料というのは「おかねはいりません」と付け加えたり、「陥没地点」は「みちにあながあいているので、あぶないですよ」といった表記に変えるわけだ。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000274

3)小さいおじさん
テレビ都市伝説の一つだが、タレントが「怖い話をしてほしい」と言われたときに、最近ではよく話される話題が「小さいおじさん」だ。
数年前に、あるタレントが10センチくらいの小さいおじさんを見かけたという話をしてから、「自分も見た」、「友達の○○さんば見たと言っていた」といった話がぞくぞくと登場している。

俳優の的場浩司さんが、京都のホテルで寝ているときに耳元で話し声がして、起きたら、親指大のおっさん顔の小さなおじさんが、『ガリバー旅行記』のように、体に群がって髪に白い糸を結んでいたとか、タレントの渡辺徹さんが「亡くなったおじさんが小さくなって、夜中、換気扇の中をチョコチョコ走っていたのを見た」といった話をしている。
小さいおじさんを見ることができるのは、心の美しい人だけとも言われている。(笑)
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000256

4)アナロク採用
インターネットの普及によって1990年代半ばから、大学生の就職希望者たちは、企業の新入社員募集のサイトにアクセスして、そこにあるエントリーシートに書き込んで企業のアドレスにメールを送れば、企業は説明会や試験日などの日程をメールで送り返してくるというシステムになっている。

しかし、この方式では、学生の持っている能力とか人間性を見いだすことができないという反省が企業の人事課などから出てきている。
そこで、かつて新入社員採用に大きな力を発揮していたリクルーターを復活させる企業も増えているわけだ。リクルーターは自分の出身大学のゼミの後輩らを懇談会に招いたり個別に会ったりして、会社の実情や戦略を説明する。そうすることで、それまでその企業に興味のなかった学生を振り向かせ、優秀な学生ならば、採用までもちこむということになる。
また、理系学生の採用で主流だった教授推薦を拡大させた企業もある。
リクルーターや教授などの目に映った優秀な学生を採用する方向へシフトが変わってきているのかもしてない。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000287




2011年5月21日土曜日

当世キーワード(20110521)

今朝の当世キーワードも録音するようにセットしていたのだが、CDの不具合で録音できなかった。
五つのキーワードだけはメモしていたので、
     【 新語探検 著者:亀井肇 / 提供:JapanKnowledge 】
に掲載されている最初の2語はコピペしておくが、残る3語については、亀井さんが語った内容に近いものをウェブ上から探して紹介するにとどめる。

1)カンバン男子
店の看板代わりになるような、美しく魅力ある女性店員を「看板娘」というが、その男性版。つまり、イケメンの男性店員で女性客にアピールし、売り上げを伸ばそうということである。そうしたイケメン店員がいる店を集めたサイト、「カンバン男子」も登場している。そのサイトでは魅力的な男性スタッフの情報から飲食店を探すことができる。ジャンルや地域などを入力すると、条件にあったカンバン男子のいる店が表示され、そのプロフィールやインタビュー、店舗情報などを閲覧することができる。客が自分の気に入った男子スタッフを推薦できるコーナーもあり、このコーナーに寄せられた情報を基に、サイト運営スタッフが取材を行っている。また、応援したいカンバン男子がいたら、サイト上でその男子をクリックすると1ポイント、実際にそのカンバン男子のいる店を訪れてその店から携帯電話でクリックすると10ポイントが加算される。毎月ポイントを集計して、トップだった人がその月のグランプリとして表彰される。
→   http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000221

2)ケアメン
高齢者の介護を積極的に行う男性。育児を積極的に行う男性を「イクメン」とよぶことが定着してきて、次の段階として、これまで家庭にいる女性にまかせがちだった介護を、働いている男性も受けもとうということから提唱されている。これまで介護はつらくて嫌なもの、排除したいものとされてきたが、ケアを組み込んだ生き方や働き方の方が人生を豊かにできるのではないかと、「男性介護者と支援者の全国ネットワーク」事務局長の津止正敏は述べている。介護も仕事も楽しみながら行うことができる社会、地域づくりが理想であると提案している。
→ http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000219

3)スポートロジー
→ http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=37720&from=navlc

4)リビング学習法
→ http://www.kgk-net.com/blog/

5)アットホーム婚
→ http://1949-0901.at.webry.info/201103/article_13.html



2011年5月14日土曜日

当世キーワード(20110514)


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NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。
1)プラモ女子
長い間、男の趣味とされてきたプラモデル作りや、ジオラマ作りに夢中になっている女性を指していう。
兄弟が作っているのを見たり、アニメに夢中になっているうちに作りたくなって、おもちゃ屋さんや家電量販店などでプラモデルなどを求めるようになっている。
おもちゃ屋さんなどには、店内に制作コーナーを設けていて、専門家が作り方などを教えており、そこで熱心に作り方を聞く女性も増えている。
メーカーもこうした女性人気を見逃さず、従来よりパーツを少なくしたアニメキャラクターのプラモデルを発売したりしている。女性や子どもをターゲットに、組み立て易さや可愛らしさを強調し、売れ行きも伸びているようだ。

2)スポーツ鬼ごっこ
チームで対戦して敵軍の宝を奪い合う遊びのこと。
チームは7人くらいで構成され、赤、白など敵方と区別しやすいような帽子をかぶったり、Tシャツを着たりする。 
コートは縦が25メートル、横が15メートルという基準はあるが、テニスコートやサッカー場などを代用してもいいわけだ。センターラインをはさんで、それぞれの陣地に三角コーンの宝を置いておく。
敵に捕まらないように宝を取りに行って、無事に宝にタッチしたら得点となる。コートの隅の4ヶ所にはセーフティゾーン、いわゆる安全地帯が設けられていて、そこで休むこともできる。相手チームの鬼にタッチされると、自分の陣地までもどる、といった簡単なルールだ。

3)伊達(だて)マスク
視力が悪くないのにメガネをかけている「だてメガネ」のもじりが「だてマスク」。
街を歩いている中・高生たちから若い母親などの間に流行っているファッションで、風邪でも花粉症でもないのに、素顔を隠すためにしているマスク。
中・高生たちは先生に叱られているときに、マスクをしていると顔色が変わるのを見られずにいることができる。顔を隠せて視線にさらされないという安心かがある、といった理由から、マスクをしているというわけだ。
また若い母親たちは外で知人と行き合ったときに、相手より先に気づくことができるので、自分が挨拶したいときには、自分からマスクをとって挨拶する。会いたくない人だったら、相手に気付かれずに、嫌な顔をせずに、やり過ごすことができる、といった理由を挙げている。
マスクをつけ始めると、顔に肌着を付けているような安心感があり、付けていないと、他人から心まで見透かされているような気分になるとも言っている。

4)ローフード
食材に対して熱を加えなかったり、たとえ熱を加えても、48度以下でしか加えない料理法をローフードと呼ぶ。
熱を加えないのは、食物のもっている酵素とかビタミン、ミネラルなどを効率よく摂取するためだが、できるだけ食材に熱を加えない料理法を実行している食生活はローフーディズムと言われている。

5)ランピック
「ランニング」と「ピクニック」との合成語。市街地をゆっくりと走りながら、名所があればそこで眺めたり、おいしい店があれば立ち寄るなど、ピクニック感覚で行うランニング。東京のあるランニング同好会の造語で、隅田川と中央区コース(約12キロメートル)、下町満喫コース(約12キロメートル)、深川水辺コース(約13キロメートル)などをガイドしている。都心部を3時間も走れば観光エリアの何割かをカバーすることができ、週末にはこうしたランナーの姿が都心でよく見られるようになっている。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000223

2011年5月7日土曜日

当世キーワード(20110507)

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NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。

1)ボラセン
「ボランティア・センター」の略。地震などで被災した各地につくられて、全国から集まってくるボランティアと被災者とを結びつける拠点となっている。被災者の要望を聞き、その援助を行うボランティアとを結ぶ橋渡し役となる。

日本で災害救援ボランティアが一般に知られるようになったのは、1995年の阪神淡路大震災からである。ただ、その当時はまだセンター的存在がなかったので、バラバラに活動し統率がとれていない、行政機関との連携不足で必要性に応じた活動ができていない、といった問題点が指摘されていた。
その2年後の1997年、ロシアのタンカー、ナホトカ号の重油流出事故では、重油回収などに延べ27万人が集まって、阪神淡路大震災の反省から、連携・調整窓口としてボランティア・センターが誕生した。
それ以降、行政機関と民間団体が協力し、センターを被災地に設立する方式が定着し、官民が情報を共有し、刻々と変わる被災地の需要を把握して、未組織の個人ボランティアにも、適材適所の活動の場を提供できるようになっている。

2)地震酔い
東日本大震災の後、余震があったりすると気分が悪くなったり、地震が起きていないにもかかわらず、なんとなくめまいやふらつきを感じる状態を指して言う。
医学的な定義はないが、原理は船酔いや乗り物酔いと同じで、目で見た視覚情報と平衡感覚がずれた状態となってしまい、気分が悪くなったり、めまいを感じたりするといわれている。
首都圏に建てられた高層ビルなどでも、長い周期の振り幅の大きい揺れを感じた人も多く、こうした高層ビルの特徴的揺れ方とか余震の多さが、広い地域で地震酔いの人が増えた原因と推測されている。
普通は数日でおさまるが、厳しい避難生活や地震の不安など、強いストレスの中では症状が続くこともあるようだ。

3)ヘルシーグルメランチ
広島県呉市の飲食店の多くが参加してすすめている、塩分を2グラムから3グラム、カロリーを400~800キロカロリーにおさえたヘルシーメニューを言う。

1994年に地元の呉市で開業した高血圧専門のお医者さん、日下美穂さんの提唱で始められたもので、一昨年から呉市では町おこしをかねてすすめられている。

高血圧は脳卒中や心筋梗塞を引き起こすが、自覚症状はすぐには出てこない。それを予防するためには、身近な店で減塩、減カロリー食を出していけば、自然に高血圧がなくなるということから始められている。
フレンチ・レストランとか、和食、中華料理、お好み焼きの店など、同一のメニューを提供するのではなく、それぞれの店がメニューを考えて、事前に病院の栄養管理室で、塩分や総カロリー、タンパク質、脂肪を計算して、基準にあったものを提供する。
この動きは呉市だけでなく、広島市、尾道市などの飲食店も拡がっているようだ。
https://www.jhf.or.jp/lsmp/images/news4.pdf

5)バーチャル・フィッティング
自分の写真に商品の写真を重ねて、まるで自分が試着したように見えることができる大型プラズマ・ディスプレーがそう呼ばれている。
ディスプレーの前に立って、画面上のボタンを押して横にあるカメラで全身を撮影し、その姿がディスプレイの画面に表示される。
そして、画面をタッチしてアウター、インナー、ボトムスの3項目のデータベースから自分が購入したい商品の画像を検索して、それを自分の写真に重ねれば、わざわざ着替えなくても自分が着用したときのイメージをつかむことができる。
これまではマネキンに着せられていた見本を見て、自分に似合うかどうかを考えていたのだが、これだと、自分自身の画像で似合うかどうかを確認できる。

2011年4月23日土曜日

当世キーワード(2011年4月23日)


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NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。

1)ツイッター文学賞
書評家の豊崎由美さんが中心になって創設した文学賞。
書評家が受賞作品を選ぶのではなく、一般の読書好きの人が前の年、一年間に出され小説の中で、もっとも面白いと思ったものをツイッター上で投票して、最高得票を獲得した作品を表彰するシステムになっている。
賞は海外作品と国内作品の二つの部門から成り、各部門に一人、一冊ずつ投票することができて、純文学やミステリーといったジャンルの区別はまったくない。あくまでも素人の本当に本好きの読者が読んで面白かったと思う本を投票するだけだ。
今年二月に第一回の受賞作品が発表されていて、海外作品はミランダ・ジュライさんの『いちばんここに似合う人』(新潮社)、国内作品は国内作品は盛田隆二『二人静』(光文社)になっている。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000163

2)国際森林年
国連総会が2006年12月に決議したもので、世界における森林の持続可能な経営保全の重要性を高めるために、2011年の一年を通して様々な活動を行うことになっている。
ニューヨークの国連本部にある国連森林フォーラムが実施の中心となっているが、日本においても、森林林業に対する国民の理解を求めるような様々な活動が予定されている。

植樹祭とか育樹祭の開催、緑の募金運動、美しい森林づくり推進国民運動、木づかい運動などの国民的運動を全国で行うことが予定されている。
世界全体においては、毎年日本の国土の20パーセントに当たる森林が地上から失われているという統計もある。
森林の消失というものは生態系に対して大きな影響を与え、温暖化の加速に結びつくことになる。地球をおおっている森林に包まれて人類をはじめ多くの生物が育まれてきたということを再認識すべきだといわれている。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000193

3)ブラック会社
ブラック企業ともいう。いわゆる暴力団の資金を稼ぐために設立されているフロント企業といった意味ではなくて、外見的には普通の会社だが、サービス残業を強いたり、セクハラなどが横行している会社を指してブラック会社と呼んでいる。つまり、労働法などの法令すれすれの行為を社員に強いている会社である。
もともとはインターネット上のスラングとして流行っていたが、学生たちの就活の中で日常語として使われるようになってきている。
労働法令などのグレーゾーンに抵触するような過酷な働きをするように強いて、それに対して異議をとなえたりすると、上司からのパワハラ、いわゆるパワーハラスメントが始まって、最後には退職届を出すまでそれが続くような会社である。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000161

4)イスラム学食
大学の学生食堂などで提供されているイスラムの戒律を守ったメニューがイスラム学食と呼ばれている。
イスラムは食事については厳しく規律を定めていて、豚肉とかアルコールなどが微量でも含まれているといけない。こうしたイスラムの戒律を守って作られた食事は「ハルフード」と呼ばれているが、こうした食事のメニューが増えた背景には、イスラム教徒の留学生とか研究者が日本に増えたことにあるわけだ。
学生食堂のメニューには、「ハラル」の文字が記入されていて、イスラム教徒の留学生たちは心配せずに選ぶことができる。味醂にはアルコールが含まれるため、ムスリム用に食肉を処理するときに祈りを捧げた牛肉などを仕入れているようだ。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000158

5)タクティールケア
タクティールとはラテン語の「タクティス」に由来するもので、「触れる」といった意味だ。背中や手足をやわらかく、なでるように触れることで、不安やストレスを軽くするケアをいう。

1960年代に、スエーデンの看護師が未熟児に触れることで体温が安定し、体重がふえた経験がきっかけとなって始められている。
指圧などと違って、押したりもんだりしないで、手でアイロンをかける程度がよいとされている。いったん背中に手を置いたら、終わりまで手を離さないということが基本になっているようだ。
http://www.asahi.com/health/hiketsu/TKY201101310141.html

2011年4月16日土曜日

当世キーワード(20110416)


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NHKラジオ第1、亀井肇さんの「当世キーワード」より。

1)インキュベーティングシステム
韓国におけるアイドルやスターを育てるために徹底した管理による方法。
まだまだ卵である彼らを鳥に変えるために、親鳥が一生懸命に抱いて暖めて、生まれてからも一人前になって飛び立つまで餌を与え続けることを意味している。
ある韓国の芸能プロダクションが日本の芸能プロダクションの方式を参考にして独自に発展させたといわれている。
その芸能プロダクションの成功によって、この10年の間に韓国芸能プロダクションのほとんどがこの方法を取り入れているといわれている。

芸能プロダクションは毎週末にオーディションを開いて、歌唱力、ダンス、スタイルなどを審査して、将来的に有望と思われる者に対して試験的に入門を許可する。1ヶ月の試用期間を経て正式に練習生として専属契約を結ぶが、練習生の間は食事も厳しく管理され、減量なども指導される。ヘアスタイルやファッションなどもプロダクションが管理していて、徹底したアイドルやスターとしてのイメージ戦術がほどこされ、ようやく芸能界デビューをすることができる。
デビューできないまま去っていく練習生も多く、芸能界での成功率は1パーセントにも満たないといわれている。

2)千葉石
結晶のなかにメタンなどの天然ガスを閉じこめた新しい鉱物。
1998年に、千葉県館山市に住むアマチュアの地質研究家、本間千舟(ほんま・ちふね)さん(63)が南房総市の採石場の「保田(ほた)層群」と呼ばれているおよそ2500万年から1600万年前の地層から、白濁した結晶を見つけた。
千葉県立中央博物館に鑑定を依頼して、医療研究機構などで分析の結果、新しい種類の鉱物と判明した。

この石は二酸化珪素(シリカ)が主成分の無色透明の鉱物で、珪素と酸素が結合してできた「かご」のような形の微小構造の中にメタンとかプロパンなどが入っている。有機物の分解でできたガスが石のできる途中において「かご」に閉じこめられたと見られている。
http://www.asahi.com/science/update/0216/TKY201102150722.html

3)断られたくない症候群
簡易投稿サイトのツイッターを利用している若者たちに広がっている現象で、メールなどで相手にはっきりと目的を伝えるのではなく、ツイッターで漠然とした内容を送ることによって、意図した相手が食事や遊びに応じてくれるのを待ち、その相手から答えがなくても気にしないようにする若者の心理をさして断られたくない症候群と呼んでいる。相手からの反応がなくても、無理に誘っていないのだからと自分自身で納得することができるわけだ。

逆に特定の相手をメールで誘った場合に断られると、その後の対応をどうすればいいのかと考え込んでしまうことになってしまうので、軽くツイッターで誘っているようだ。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000154

4)ティーボール(Teeball)
ティーと呼ばれる立てた棒の上にボールをのせて、それを打って得点をきそう競技。
野球に似ているが、ピッチャーがボールを投げるのではなくて、野球の練習のときのティーバッティングの要領で、腰の高さのところにセッティングされたウレタン製のボールを打つわけ。ホームインすると1点が入る。攻撃側が全員打ち終わると、アウトカウントに関係なく、守備にまわることになっている。
イニング数も試合するチーム同士で話し合って決めることができる、

アメリカで誕生したゲームだが、早稲田大学人間科学学術院の吉村 正教授が具体的なルールを作って普及をはかっている。
止まっているボールを打つことから、障害者でも参加しやすく、障害者団体のスポーツとして取り入れるところもあって、小学校の授業に取り入れているところもある。
2010年秋には北海道の札幌ドームで障害者団体83チームの参加した大会が開かれている。
http://www.teeball.com/
http://tee-ball.net/goods.html

2011年4月9日土曜日

当世キーワード(20110409)


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NHKラジオ第1、新語アナリスト 亀井肇さんの当世キーワード

1)武将隊
かつて城があったり、有名武将が活躍したといった歴史を持つ各地の観光地に登場している観光客をもてなすためのキャラクター軍団のこと。
NHK大河ドラマ『天地人』で注目された直江兼続を中心とする山形県は「山形おきたま愛の武将隊」を5人で結成し、各地のイベントなどで山形県の宣伝に一役買っている。
名古屋城のある名古屋市では「名古屋おもてなし武将隊」が2009年11月に結成され、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康ら10人がメンバーとなっている。
これらの武将隊の多くは失業対策でできた、国による雇用創出の基金を利用したもので、フリーターや俳優志願者らが多く応募してきて、メンバーとなっているようだ。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&p=%E6%AD%A6%E5%B0%86&index=2011000133

2)いきいき百歳体操
高齢者向け運動プログラムのこと。
2002年に高知市がアメリカ国立老化研究所の「高齢者のための運動の手引」を参考にして開発したものだ。歩行とか、階段の上り下り、布団での寝起きなどに使う肩やお尻の筋力強化に重点を置いた構成となっている。
重要なのは、各自の体力や年齢によって手足に0.2キロから2.2キロ程度の重りのバンドを巻いて、椅子に座ったままゆっくり両腕を真上に突き上げたり、脚を水平に伸ばしたりする体操で、所要時間は約30分である。
週2回程度継続的に行うことによって、日常生活での転倒などを防ぐことができるといわれている。
高知市では高齢者約20人に約3か月の間、週2回体操を続けてもらったところ、5メートルの平均歩行時間が7.3秒から4.6秒に短縮している。
高齢者の介護予防のために取り入れる自治体が増えていて、現在、北海道や神奈川、兵庫、福岡など10道府県46市町村で取り入れられている。
また老人会や町内会で公民館などを使って取り組む地域が増えているようだ。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000125

3)パワーテレビ
ある大手家電メーカーが中東、アフリカ地域の新興国向けに売りだしている液晶テレビ。
電波や電力が不安定な場所での利用を想定して、電気信号を増幅するブースターや大容量バッテリーを備えている。
最大2時間、内蔵のバッテリーで動かすことができ、サッカーの試合をフルに視聴することができる。
当初は、インフラが整備されていないインドネシヤ、マレーシヤ、フィリピン、シンガポール。タイ、ベトナムなどの東南アジア向けに現地で生産されていたのだが、それを中東、アフリカ向けにも輸出するようになっている。

4)トモダチ作戦
先月11日の大震災の際における在日米軍による被災者救援のための活動。
アメリカ軍は大規模災害における支援活動を戦争以外の主要任務に位置づけていて、2004年のスマトラ沖地震・津波や2008年のミャンマーのサイクロン被害、2009年のフィリピンの台風被害などにも出動している。
アメリカ軍にとっては日本周辺や東南アジアの台風、津波、地震などに伴う当該国の混乱は地域の安全保障の問題に直結するという位置づけにしている。
作戦内容としては、今回は「海上の捜索・救難活動」「救援物資の輸送」「ヘリコプターの給油活動」「原子炉の専門家の派遣」などであった。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000181

5)次世代型自動販売機
販売機の中に、どんな性別・年代の人がどのような時間に、どのような飲料を購入したかなどのデータを蓄積していて、自販機に近づいてくる人をカメラのセンサーで判断して、その人が自販機の前にきたときに、その性別・年代に適したお勧めの飲料のマークを表示する販売機。
男女の判別の精度はおよそ90%なので、そうしたマークを示されると、客はその飲料を購入することになるわけだ。
女性には「おすすめ」マークをハート形にしたり、その日の予想気温が低いときには温かい飲料を勧めたりしている訳だ。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000191

2011年4月3日日曜日

当世キーワード(20110403)

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今月よりNHKラジオ第1、亀井肇さんの当世キーワードは、土曜日の朝に番組変更された。今回はブログへ,アップするのが一日遅れました。


1)フリーター率
15歳から34歳の労働者のうち、学生と主婦を除いて、働く意思はあるが職業についていない人のうち、パート・アルバイトで働いているか、あるいはパート・アルバイトを希望している人が占める割合をいう。いわゆる労働者の非正規雇用率のこと。

この非正規労働者が増えてきたのは、1995年に当時の日本経営者団体連盟、現在は日本経済団体連合会が新時代の日本的経営という雇用形態の多角化報告書を出したことに始まっていると言われている。
新時代の日本的経営報告書の中では、第1のコースでは正社員を残す、第2のコースとして契約社員をつくりだす、第3のコースとしてパートタイマー。派遣社員、長・短期の契約社員をつくっていくという、三つの方向性を示した。

独立行政法人の労働政策研究・研修機構が2007年に15歳から34歳の男性労働者のフリーター率を調査しているが、氷河期世代といわれている25歳から29歳というのは7.6パーセントのフリーター率、30歳から34歳は、4.3パーセントのフリーター率となっている。

2)ヤシマ作戦
先月11日の東日本大震災による東京電力福島原子発電所の機能不全によって、大幅に電力不足が見込まれていることに対して東京電力の発表した計画停電などを回避するために、ネットで呼びかけられている節電行動のこと。

もともとはテレビアニメの「新世紀エヴァンゲリオン」で、敵を攻撃するために、日本全国が停電状態に入らなければならない節電キャンペーンだった。

インターネットでのヤシマ作戦プロジェクトでは東京電力東北電力エリアの停電を最小限にする、一刻も早く被災地に明かりがともるようにする、ということだ。
そうするために、時間を指定することなく、節電を心掛けるようにして停電エリアを最小限にしていこうという、極めておだやかな呼びかけである。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E4%A5%B7%A5%DE%BA%EE%C0%EF

3)野菜寿司
今年1月に東京六本木ヒルズで開店した寿司屋が売り出した魚を使わず、野菜だけによる寿司が野菜寿司と呼ばれている。金時人参をムース状にすることでウニに似せたり、バターで焼いたエリンギを帆立と見立てたりしているわけだ。

見たかたちは魚を材料にした寿司と変わらないが、口に入れるとまったく違う味である。野菜の多彩な使い方を紹介して農業の振興に一役買うと同時に、外食でも野菜をとりたい年寄りの住民たちを取り込もうという意図もある。
寿司以外のメニューでも、ムラサキイモと米を発酵させた甘酒なども用意している。
http://news.walkerplus.com/2011/0129/3/

4)家弁(内弁)
家の中で手作りの食事を弁当箱などに入れて食べることを「家弁」あるいは「内弁」と呼んでいる。
弁当箱でなくても、弁当箱風の区切りの付いたプレートなども売られているが、仕事の多様化などで、そろって食卓を囲むという機会が少なくなり、家族それぞれが自宅で思い思いの時間に食事をとるときに、それに合わせて、その都度食卓の用意をするのは大変なことだ。

それに対して、それぞれのワンプレートに盛っておけば、食べたい人が電子レンジに入れてチンすれば、すぐに食べることができる。
また、駅弁をワザワザ家で食べるような非日常性も味わうことができるという点も受けているようだ。
http://item.rakuten.co.jp/yellowstudio/40001/

5)ボディスキャナー
航空機のなかでハイジャックなどの犯罪が起こらないように、航空機利用者の衣類の下を透視して、金属探知機に反応しない不審物を発見する装置がボディスキャナー。電磁波の一つであるミリ波を乗客に照射して、身体の線を鮮明に写し出す。
これによって乗客らを検査員が直接触って確認する接触調査と同等の検知能力があると言われている。

導入に当たっては、プライバシー保護のために、お客と同性の検査員が別室で画像を確認したり、画像を検査後、即時に破棄したりする措置をとることにしている。

2011年3月27日日曜日

当世キーワード(20110327)


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東日本関東大震災から早くも半月が過ぎてしまった。日々マスコミを通じて知る惨状に心を痛めつつも、為す術も無く、誠に申し訳なく思う。


このブログで続けていた亀井肇さんの「当世キーワード」だが、NHKラジオ第1の放送も、震災報道による番組変更で、2週間放送されなかった。今朝再開されたので取り上げた。(来月からは、毎週土曜日の朝5時45分~に番組変更されるそうだ。)
もう一つ、言い訳がましいことを申せば、最近わたしのコンピュータの動きが極めて緩慢で、絶えずいらいらしている。
過日、こんな本を買ってきた。→http://gauna.clipp.in/
見事、わがPCがキビキビと動き始めたら、ブログもばりばり書くつもりだ(!?)。

1)コスパ世代
「コストパフォーマンス世代」という意味で、『日経流通新聞(日経MJ)』による命名。コストパフォーマンスは「費用対効果」と訳されるが、いわゆるバランス感覚を意味している。価格が高いブランド物よりも、使いやすく着やすいファーストファッションの方を選ぶという感覚を磨いている世代である。この世代の消費の引き金となっているのは「割安感」であり、2010年春以来急増しているクーポン共同購入サイトを牽引していると見られている。ゴルフの体験レッスンや居酒屋、高級ホテル、カーシェアなど多岐にわたって利用している。
また、この世代は時間の使い方にも合理的であり、早朝や昼休みを利用した合コン・婚活に参加する20代が増えている、といわれている。夜に比べて飲食費が安く、早起きなどのメリットもあるからと言われている。また、高い節約意識をもっていてフリーマーケットによく行くようだ。ルームシェアなども抵抗感なく行うことができるようだ。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000151

2)ビヤポン
二人一組でピンポン玉を相手のカップの中に投げ入れて競い合うゲーム。
1950年代にアメリカのダートマス大学で、飲み会のゲームとして生まれた新しいスポーツで、2000年頃から日本でも東京都内のバーなどで広がりつつあるようだ。
専用テーブルをはさんで対戦する二つのチームが、それぞれ水が3分の1ほど入ったカップを10個づつ自分の前に並べ、相手のカップをねらって交互に2球ずつ投げ合う。先に、相手チームのすべてのカップに球を入れた方が勝ちとなる。
当初は、カップにビールを入れておいて、相手が投げたピンポン玉がカップに入ると、そのカップのビールを飲み干すというルールがあったが、次第にそのルールが変わってきているようだ。
日本ビアポン協会が昨年設立されている。
http://www.bpong.jp/bpon/index.html

3)未恋女子(みれんじょし)
いわゆる恋をしていない女性を指している。
大手経済研究所による命名で、彼氏がいない女性で好きな人もいない女性を指している。
この研究所が昨年2月に、23歳から49歳の独身女性757人に対して行った調査によると、70パーセントに当たる525人が彼氏がいないと回答し、そのうちの367人が好きな人もいないと答えている。
こうした未恋女子たちが登場してくる背景には、面倒くさいことを非常に嫌う傾向が若者たちに広がってきていて、彼女たちは恋愛をするというのは面倒くさいことの代表格と考えているようだ。
合コンなどに出て、男性とワイワイと騒ぎ合うこと自体が煩わしいと考えているようだが、合コンに出るよりも、現在の仕事の方に魅力を感じているので、結婚などのライフ・イベントは、できるだけ先にのばしてもよい、と考えるようになっているのかもしれない。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2011000156

4)ツイッター採用
就職試験にツイッターを利用して採用を決めるシステム。
新しく起業して知名度の低いベンチャー企業の場合、大手企業のように黙っていても就職希望の学生が集まるわけではない。新しい採用方法を行うことによって、より自分の企業に向いた学生を集める必要があって、その手段にツイッターを用いているわけだ。
ベンチャー企業の社長が自分自身のツイッターで「新卒採用はツイッター経由でのみ募集」「10名以上のフォロワー(フォロアーとはその人物のツイッターを読んでいる人を指して言うのだが)がいる方を対象に社内見学と若手懇談を開催」と書いて学生たちに呼びかけている。
フォロアーが10人以上いる学生はそれなりに社交能力に優れていて、IT 企業にも関心が高い、という考え方に基づいたと言っている。今後こうしたツイッターを使った採用が増えるだろうと予測されている。
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&p=%E3%83%84%E3%82%A4%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%BC%E6%8E%A1%E7%94%A8&index=2011000159

2011年3月6日日曜日

当世キーワード(20110306)

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NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。

1)グランクラス
東北新幹線で今月5日から運転開始された〈はやぶさ〉に連結されている特別車輌で、グランは仏語で「大きな」を表し、それと英語の「クラス」による造語。
1編成に1車輌がつけられていて、座席数は18席。本革の広々としたシートが並んでいる。座席には読書灯のほか、電動リクライニング機構、モバイルコンセント、フットレストなどがついている。
沿線の食材を使った弁当とビールやワインなど、アルコール飲料の無料サービスもある。
料金は東京―新青森で26,360円でグリーン車よりも5千円高くなっている。
専任アテンダントが1人ずつ配置されていて、お客さんの注文に、飛行機やホテルのような細やかなサービスで応じているようだ。
http://www.granclass.jp/


2)フープバトル
フラフープをぶつけ合って勝敗を決めるたたかいをいう。
50年ほど前に登場し、一時は子どもたちを熱狂の渦に巻き込んだフラフープが再び脚光をあびるようになってきた。3、4年前からアメリカ西海岸発の美容エクササイズがとりあげられて、日本でも若い女性たちに愛好家が増えているわけだが、それを小学生たちがゲームにしている。
四角いコートの中で、対戦する二人がフラフープを回しながら、ぶつけ合い、落とさなかった方が勝ちとなる。

3)カタリバ
高校生が自分を見つめるきっかけを作ることができる授業を提供するNPO法人の名称が「カタリバ」。
今から10年前に、当時の慶応大学の学生だった二人の女性が「高校生の頃に自分自身と向き合う機会があれば、将来、何をしたいか、ということも分かるだろう」と設立したもの。
少し年上の先輩と対話することによって、自分を見つめ直し、将来に対する夢を持ってもらおう、という趣旨だ。
メンバーの大学生と一緒に高校に出かけていって、数人ずつが車座となり、大学生は輪の中心となって、自分の失恋体験とか、失敗談、将来の夢などを語りかける。
最初のうちは、高校もあまり歓迎していなかったが、試行錯誤を続けるうちに、授業を受けたいと希望する高校が次第に広がってきたといわれている。

4)海外赴任拒否世代
企業に入社して数年たって海外支店への勤務を命令されたときに、それを断る世代がそういわれている。はっきりと〇〇年以降といった明確な区切りがあるわけではないが、30歳ていどから下の年齢の者に多い。
海外に行くと、治安や生活環境が不安、あるいは出世に不利になりそう、といった理由で、海外赴任の打診に対して、それを断るわけだ。
かつての野心に溢れた者たちは、海外支店への赴任を打診されたときには、喜んでそれを受け入れていたが、若い世代の者たちは、未知の舞台への挑戦よりも、勝手の分かっている国内で不自由なく暮らしたい、という安定志向を示しているようだ。
この世代は、休日などに仲間と集まるのが何よりも楽しみで、仕事よりも友人が大切とハッキリと言い切るのが特徴となっているようだ。


5)釣りガール
昨年登場してきた「山ガール」の海版が「釣りガール」だ。
興味はあるが、これまで一度も釣りをしたことのない女性たちが経験者に連れられて、釣り船などに乗って釣りに行く状態を指している。
東京湾遊漁船業協同組合では、女性のための海釣りビギナー教室を年10回くらい開いているが、参加者は魚が食いついた瞬間に、手がビビッとなることが一番の妙味と述べている。釣った魚はウロコを取り、切り身にして持ち帰ることができる。