一例を挙げれば、翌年の1970年10月に、梅棹忠夫を顧問にした、その名もずばり「知的生産の技術」研究会(略称=知研)が誕生した。
以来、1985年3月までに148回のセミナー、36回の土曜セミナーを開いた。毎回著名人を講師に招き、一万人以上が参加したという。この間、知研として7冊の本も出版した。
出版界では、「知的生産の技術」に関わるような本が陸続と発行された。わたしの書棚から、新書本を中心に、よく知られているものを選んでみると次のようなものがある。(正続2冊のものもあるが、最初のものだけを挙げる。)
- 川喜田二郎『発想法』中央公論新社 1967/06/26→KJ法
- 中山正和『創造思考の技術』講談社現代新書 1970/06/16→NM法
- 板坂 元『考える技術・書く技術』講談社現代新書 1973/08/31
- 渡部昇一『知的生活の方法』講談社現代新書 1976/04/20
- 外山滋比古『知的創造のヒント』講談社現代新書 1977/11/20
- 立花 隆『「知」のソフトウェア』講談社現代新書 1984/03/20
- 野口靖夫『超メモ術』PHP研究所 1988/03/30
- 樋口健夫『マラソンシステム』日経BP社 1998/06/25
- 長崎快宏『プロの超手帳術』PHP研究所 1995/11/27
- 今泉 浩『マンダラ・メモロジー』中央美術学園出版局 1984/06/20
- Mandanl-Art 手帳 2000年版
- 堀 源一郎『書斎の小道具たちー天文博士のとても私的な文房具考』 情報センター出版局 1982/06/11
- 「知的生産の技術」研究会 編『私の書斎活用術』講談社 1983/06/06
- 現代新書編集部=編『書斎―創造空間の設計』 1987/03/20
山根一眞、野口悠紀雄などの著作もあるが、ここでは省略する。
『知的生産の技術』以降もっとも劇的な変化と進歩を遂げたものは「筆記用具」だろう。
ペンからタイプライターへ→ ワープロ→ コンピュータ
この変化の流れに乗っても、おびただしい本が出版されてきているが、ここではすべて省略する。
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