2011年4月3日日曜日

当世キーワード(20110403)

Clip to Evernote
今月よりNHKラジオ第1、亀井肇さんの当世キーワードは、土曜日の朝に番組変更された。今回はブログへ,アップするのが一日遅れました。


1)フリーター率
15歳から34歳の労働者のうち、学生と主婦を除いて、働く意思はあるが職業についていない人のうち、パート・アルバイトで働いているか、あるいはパート・アルバイトを希望している人が占める割合をいう。いわゆる労働者の非正規雇用率のこと。

この非正規労働者が増えてきたのは、1995年に当時の日本経営者団体連盟、現在は日本経済団体連合会が新時代の日本的経営という雇用形態の多角化報告書を出したことに始まっていると言われている。
新時代の日本的経営報告書の中では、第1のコースでは正社員を残す、第2のコースとして契約社員をつくりだす、第3のコースとしてパートタイマー。派遣社員、長・短期の契約社員をつくっていくという、三つの方向性を示した。

独立行政法人の労働政策研究・研修機構が2007年に15歳から34歳の男性労働者のフリーター率を調査しているが、氷河期世代といわれている25歳から29歳というのは7.6パーセントのフリーター率、30歳から34歳は、4.3パーセントのフリーター率となっている。

2)ヤシマ作戦
先月11日の東日本大震災による東京電力福島原子発電所の機能不全によって、大幅に電力不足が見込まれていることに対して東京電力の発表した計画停電などを回避するために、ネットで呼びかけられている節電行動のこと。

もともとはテレビアニメの「新世紀エヴァンゲリオン」で、敵を攻撃するために、日本全国が停電状態に入らなければならない節電キャンペーンだった。

インターネットでのヤシマ作戦プロジェクトでは東京電力東北電力エリアの停電を最小限にする、一刻も早く被災地に明かりがともるようにする、ということだ。
そうするために、時間を指定することなく、節電を心掛けるようにして停電エリアを最小限にしていこうという、極めておだやかな呼びかけである。
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%E4%A5%B7%A5%DE%BA%EE%C0%EF

3)野菜寿司
今年1月に東京六本木ヒルズで開店した寿司屋が売り出した魚を使わず、野菜だけによる寿司が野菜寿司と呼ばれている。金時人参をムース状にすることでウニに似せたり、バターで焼いたエリンギを帆立と見立てたりしているわけだ。

見たかたちは魚を材料にした寿司と変わらないが、口に入れるとまったく違う味である。野菜の多彩な使い方を紹介して農業の振興に一役買うと同時に、外食でも野菜をとりたい年寄りの住民たちを取り込もうという意図もある。
寿司以外のメニューでも、ムラサキイモと米を発酵させた甘酒なども用意している。
http://news.walkerplus.com/2011/0129/3/

4)家弁(内弁)
家の中で手作りの食事を弁当箱などに入れて食べることを「家弁」あるいは「内弁」と呼んでいる。
弁当箱でなくても、弁当箱風の区切りの付いたプレートなども売られているが、仕事の多様化などで、そろって食卓を囲むという機会が少なくなり、家族それぞれが自宅で思い思いの時間に食事をとるときに、それに合わせて、その都度食卓の用意をするのは大変なことだ。

それに対して、それぞれのワンプレートに盛っておけば、食べたい人が電子レンジに入れてチンすれば、すぐに食べることができる。
また、駅弁をワザワザ家で食べるような非日常性も味わうことができるという点も受けているようだ。
http://item.rakuten.co.jp/yellowstudio/40001/

5)ボディスキャナー
航空機のなかでハイジャックなどの犯罪が起こらないように、航空機利用者の衣類の下を透視して、金属探知機に反応しない不審物を発見する装置がボディスキャナー。電磁波の一つであるミリ波を乗客に照射して、身体の線を鮮明に写し出す。
これによって乗客らを検査員が直接触って確認する接触調査と同等の検知能力があると言われている。

導入に当たっては、プライバシー保護のために、お客と同性の検査員が別室で画像を確認したり、画像を検査後、即時に破棄したりする措置をとることにしている。

0 件のコメント:

コメントを投稿