昨日の産経新聞のコラム「産経抄」にこんな文章があった。
▼サッカー女子W杯初優勝という偉業を成し遂げた若き英雄、なでしこジャパンの受賞は、賞の原点に戻ったといえる。菅直人首相の人気挽回の思惑を差し引いても、王さんの受賞同様、異論は少ないだろう。大震災と原発事故で、意気消沈した国民を奮い立たせた功績はとてつもなく大きい。▼凱旋(がいせん)帰国後のフィーバーも、かつての「オー騒動」を彷彿(ほうふつ)とさせる。ピッチの外でも、沢穂希(ほまれ)選手の振る舞いはリーダー然としていた。飲み会での会話を、軽率な学生に暴露されたヤンチャ娘もいた。そんな喧騒(けんそう)に背を向ける、宮間あや選手の孤高の姿にもひかれる。
わたしは、スポーツのなかでは野球が好きで、プロ野球、六大学、高校野球のそれぞれに贔屓のチームがある。しかし、サッカーについては、プロの試合もほとんど見ない。それでも先月の女子W杯決勝戦でPK戦の末にアメリカを下した見事な闘いぶりには感動した。とはいえ、現在でも選手たちの名前はほとんど知らない。
そんなわたしが「産経抄」の文章で「宮間あや」の名前に気づいたのはなぜか?
わたしのメールボックスに毎日届けられるものの一つに浜島書店の英文メールマガジン「じゃれマガ」がある。中・高校生におすすめの無料のメールマガジンだ。あとでアドレスをご紹介する。
先月の27日のメールは次のようなものであった。
Hope Solo was the goalkeeper on the American soccer team in the Women's Soccer World Cup.
She talked about Miyama Aya on the Late Show, one of the most popular talk shows in the U.S.
Miyama impressed her and the other American players with her sportsmanship.
At the end of the game, the other Japanese players celebrated, but she didn't.
She walked over to the American players and hugged them one by one.
She knew how much the loss hurt them.
一応日本語にしておくと、
ホープ・ソロは女子ワールドカップ戦でアメリカチームのゴールキーパーだった。
米国でもっとも人気のあるトーク・ショウの一つ、「レイト・ショー」で、彼女は宮間あいについて語った。
宮間はスポーツマンシップの精神で、自分や他のアメリカの選手たちに感銘を与えた。
ゲームが終わって、ほかの日本の選手たちは陽気に勝利を喜び合っていたが、彼女はそうではなかった。彼女はアメリカの選手たちのところへやってきて、一人一人を抱きしめた。
彼女は、敗北が私たちに与えた痛みの大きさを分かってくれていたのだ。
彼女は、敗北が私たちに与えた痛みの大きさを分かってくれていたのだ。
この文章を読んで、わたしは宮間あやという名前を覚えていたのだ。
◇じゃれマガ→http://catchawave.jp/jm/
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