2008年8月13日水曜日

縦書きで書く・読む

パソコンを使って文章を読み書きするとき、横書きが当たり前になっている。しかし、読む世界では縦書きが依然として圧倒的に多い。新聞、雑誌をはじめ、本屋や図書館にある本はほとんどが縦書きだ。
もちろん、パソコンの世界でも、縦書きの文章を書いたり読んだりできる。ここでは二つのソフトをご紹介する。

パソコンで文章を書くとき、軽快に使えるのはエディタと呼ばれるソフトだ。たくさんのエディタがあるが、ほとんどのソフトが横書き用である。縦書きもできるのは非常に少ない。高機能なものでは〈QX〉などがあるが、これは2,900~3,150円のシェウエアである。今回はフリーウエア(無料)の〈ヴァーティカル・エディタ(Vertical Editor)〉をご紹介しよう。
写真(クリックすれば大きくなります)を見ていただきたい。このブログの6月29日付 映画「姿三四郎」1/2 の最初です。
400字詰め原稿用紙になっているが、むろん、普通の縦書き表示も可能だ。
第1行に注目してください。冒頭の「一九四三(昭和18)年」の部分です。
縦書きの文章のなかで「18」という半角2文字の算用数字が1字として表示されている。これは「縦中横(たてちゅうよこ)」と呼ばれている便利な表記だが、こういうことができる。
今、「縦中横」の読み方を(たてちゅうよこ)と記したが、普通のエディタでは、いわゆる「ルビ」を振ることができないからだ。ルビなら、横書きでは漢字の上に、縦書きでは漢字の右横に、読み方を表記できる。
このエディタではルビを振ることができるのは、ご覧の通りだ。もちろん、この二つのことは最初に名をあげた〈QXエディタ〉などでも可能だ。しかし、ルビにしてもやり方がずっと簡単だし、エディタ上でただちにその結果を目にすることができる。こんなエディタが無料で使えるのだから有難いことだ。

もう一つはリーダー。これもいろいろあるが、無料の〈ブックビュー〉を紹介する。自分の書いた文章でも、コンピュータの中のファイルをまるで本を読んでいるように読むことができる。
写真を拡大してみてください。本を読んでいるような感覚で読むことができます。縦書き、横書き、どちらの様式でも可能だが、やはり縦書きで読みたいですね。ルビの位置が今ひとつの感があるが、まあいいでしょう。左右のページの下にある数字をクリックするとページがめくれる(写真ではダメですが)。



どちらのソフトも、下記のように、ベクター(Vector)で入手できます。

VirticalEditor:http://search.vector.co.jp/search?query=VerticalEditor
ブックビュー:http://search.vector.co.jp/search?query=%83u%83b%83N%83r%83%85%81%5B


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