NHKラジオ第1 亀井肇さん(新語アナリスト)の「当世キーワード」による。
今回はどの言葉も、YAHOO! JAPAN の辞書【新語探検】にある。しかし、そのままのコピーではなく、今朝の放送によって変更している部分も少なからずある。《…》は、放送では削除された部分、『 』内は言い換えられている部分、【 】内は付記した部分である。
1)御朱印コレクター ライフスタイル-2011年1月26日
神社や寺などに参拝したときの証しとしてもらう「御朱印」を集める『女性』。御朱印はもともと、写経を納めた証しとして寺社が押した印であるが、今では「初穂料」《…》として300円程度を支払うと参拝の証しとして御朱印帳に寺社の名前を直筆で筆書きして、オリジナルの朱印を押してくれるところが多い。寺社の筆書きは《…》【係のお坊さんや】係の人が書くのできわめて達筆で、その墨書きの上に赤い朱印が押されるので、彩りも素晴らしい。各地に旅行したときには必ず寺社に参拝し、そうした御朱印を押してもらう『女性』が増えている。《…》御朱印帳を仲間と見せ合い、自分の行った神社や寺の印象を語り合うことを楽しみにしている人も多い『ようだ』。
→http://www2s.biglobe.ne.jp/~a_ane/gosyuincho/gosyuincho2.html
2)キンコイ ライフスタイル-2011年2月13日
「近距離恋愛」の略。ネットやケータイのなかった時代においては遠くに離れた恋人との恋愛、つまり「エンコイ」(遠距離恋愛)は、恋人を想う心が高まり、会ったときやしばしの別れのときには盛り上がることができたが、ネットやケータイによって瞬時に恋人と繋がることができるようになると、むしろ物理的に近い距離にいる恋愛が見直されるようになっている。会おうと思えばいつでも会えるから、逆に会わないときを設けて、会ったときにより盛り上がるのだ。《…》
3)腹ロール ライフスタイル-2011年2月17日
いわゆる「腹巻き」のこと。これまで腹巻きはオヤジの象徴とされて、ラクダ色の腹巻きは若い男性からは見向きもされなかったが、最近では、【横縞の】ボーダーやドット、千鳥格子の柄から、キャラクターを描いたものまで種類も色も多彩である。《…》カラフルなものなのでTシャツの上に着て重ね着ファッションとしてもおかしくなくなっている。『もともとは』女性用としてさまざまな色やデザインのものが発売されていたが、若い男性たちも「おしゃれな腹巻きをしたい」という声をあげるようになり、メーカー側もその声に応えている。
→http://store.shopping.yahoo.co.jp/imic-cosme/a-1967.html
4)スマートテレビ サイエンス&テクノロジー-2011年2月8日
インターネット検索などコンピュータの機能を取り込んだテレビ。『高精能』なテレビ放送とパソコン並みのネットサービスを同時に楽しむことができる。「スマート」には、《…》気のきいた、流行の、洗練された、活発な、などの意味とともに、【自動制御の、とか、あるいは】コンピュータが組み込まれたといった意味もあり、この場合は後者の意味で用いられている。《…》手のひらサイズのリモコンにパソコンのようなキーが並んでいて、検索画面でキーワードを打ち込むと、関連するテレビ番組やウェブページを一覧することができる。テレビ画面を縮小して端に表示しながらメールを打ったり、関連情報を調べたりすることもできる。《…》【数年後には製品化されるといわれている。】
5)合同大学祭 カルチャー&エンタテインメント-2011年1月30日
地方にあるいくつかの大学の学生が【呼びかけに応じて】合同で開催する大学祭。たとえば北海道の札幌にある国立、公立、私立それぞれの大学の学生たちが集まって札幌中心部の大通公園で開いたりするのである。各大学が単独で開催する大学祭とは関係なく、大学当局も関与することはなく、全て学生たちによって運営される。主催の地方大学の学生たちは、東京の大学が開く学園祭(大学祭)の盛況ぶりに刺激され、力を合わせて東京の大学に負けないものにしたい、他の大学の学生たちと交流を深めたい、といったことから始めているという。インターネットでよび掛けることで運営スタッフも集まりやすく、それによって大学の枠を超えたネットワークの構築が容易になったことも普及の一因として挙げられる。複数の大学の学生が集まるため、広報効果に企業の側も注目し、協賛にも乗り気である。地域のイベントとしても定着しつつある。